第37話マンパワー
「そして最後に…佐藤さんの1番大切な お仕事を お伝えします」
番場と堀田は?? と不思議そうな顔で こちらを見る
佐藤議員「なんだよ~まだあんの〜多すぎ…」
「はい…申し訳ない これで最後です…」
少し間を置く…ためらう気持ちも出てきた…勇気と覚悟が必要…
「もし…もしも私が間違ったり 悪政になった時は佐藤さんが国会の場で全力で私を叩いてください! アナタが叩けば私は必ず失脚する」
番場が 勢いよく立ち上げる
「待て!それは聞いてない」
いつもより声が少し大きい
「はい!言ってないですから」
番場「どう言うつもりだ 最悪 殺される可能性もあるんだぞ」
「いや〜ただの備えですよ~自分が汚れない様に ハハハ」
佐藤議員「わ〜はっはっは」と大声で笑いだす。
「もう分かったよ 俺はお前が気にいった 全力で協力してやるよ…総理 ハッハッハ」
会談終了
終了後しっかり番場先生に怒られる…
…………………………………………………
13時 国会スタート
「皆さんお疲れ様です
早速ですが 路上生活者支援の件で大至急
仮設住宅建設計画を皆さんで話し合って決定させてください 。 勿論最終決定は私がするので不正がないようにお願いします。
必ずチェックします。
まだ大臣さんが揃ってないですが急ぎなので仕方ありませんね…これからは食料支援
仮設住宅 職業支援のグループに分かれて
直ちに動いてください
グループ構成は バランスを考えて そちらで決めてください。他の お仕事で忙しい議員さんもいると思いますが例外は認めません!
必ず ドコかのグループに入ってもらいます。
私の第一の政策なので優先してもらいます。何も協力してないようなら理由を聞かせてもらいます。
理由次第では…最悪クビですね~ハハハ〜
よろしくお願いしま〜す。」
一人の議員が手を上げる
議員「総理 現在 建設業界 配送業界は
慢性的な人手不足です。 食料の移動も仮設住宅の建設もスピーディーに行うのは難しいと思いますが…」
「確かにそうですよね~
そこは国民の皆さんに私から理解を求めます」
議員「国民からですか?」
「はい 緊急性の低い配送や建築は 一旦ストップさせてもらいます
出来る限り この政策に力を集中させてください。各企業団体に協力を求めて下さい。絶対に人は集まりますから」
議員「なぜですか?」
「単純です 国からの仕事は お金がいい
配達でも一般の仕事と国からの仕事では全然違います
私は 1軒の配達が5倍も差があった事もありましたからね~
誰だって割の良い仕事なら やりたいので絶対集められます。
それでも足りない分は かつて あなた達
政治家と大企業が手を組んで作った派遣制度が あります。企業が人件費削減…社員を減らして低賃金で雇える派遣…簡単にクビに出来る都合がよい制度…おかげで内部留保は 年々増加…お〜と話が逸れましたね
失礼しました。
彼ら派遣の方々の時給大幅に上げて大量に集めてください。」
議員「そんな専門知識のない派遣に 任せては安全性に欠けると思いますが…」
「もちろん最終的な仕上げ安全性のチェックは専門の方にやっていただきます。と
言うより あなた達政治家さんは知らない
だけ…ハッキリ言えば世間知らず…
そうだな〜?例えばコンサート会場やフェスなどは大きなステージありますよね
あれも派遣の方々が重たい板や金属の部品などを決まった場所に運んで職人が仕上げる その繰り返しで造られてます。割合的には職人1人に対して派遣が3〜5人くらいじゃないですかね…少なくても3倍以上が専門家ではない…他にも パイプ椅子をキレイに並べるなども 全て派遣の方々が並べ職人がチェックする。 職人が必要なタイミングは常ではないんですよ~ハハハ
一軒家を建てる訳ではない…仮設住宅などはシンプルな造りでクレーン車などは専門家が必要ですが ほとんどの作業は人力でパーツを指定場所に運ぶ その人員が多ければ仕事は早いんです。むしろ その運ぶ仕事の方が重労働なんですよ~。
もっと単純な六本足のテントくらいなら私 一人でも建てられますよ~ハハハ
あなた達政治家さんは派遣で働く人達の事を何も知らない…常に 同じ会社で働く方も
いますが毎日不安定な生活を送ってる方が大勢います…毎日違う仕事を するしかない人もいるんです…工場に行き1日中シールを貼る 次の日は違う工場に行き商品を集めて梱包する 次の日は土木現場で力仕事…
あなた達に そんな事出来ますか?
今までの政治家より私は彼らの方が社会の役に立ってると思いますし尊敬しますね。彼らの中にも優秀な方は いっぱいいます。もしも あなた達が人を集められなかった場合 政治家は700人もいるので やってみますか?重労働を?」
政治家達は ザワザワしだす
「では皆さんで話し合って 直ぐに動いてください。宜しくで〜す ハハハ
ではまた」
堀田が映像を切る
堀田「段々と独裁感が強くなってるようですが大丈夫ですか?
政治家側から狙われますよ!」
「そこは諦めてますよ~ハハハ
引きこもりですし公邸内なら安全ですしね~ハハハ」
その後 国民に再び演説で理解を求め いよいよ国民との対話がスタートする
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます