第35話スタートアップ
佐藤議員「意味が分からん
そして年単位って いつまで総理で いられるつもりなんだ?やはりバカなのか?」
「ハハハ〜 そんなに続かないですよ~私なんて…ただ アナタは副総理で私がクビにしない限り続けられます
私の政権が終わった時に次の総理が どうするのかは わかりませんがアナタが次の総理に提言して引き継げるよう説得してください」
佐藤議員「なら、まず説明してくれ
内容次第でオレが決める!」
「はい では 第一に 外交ですが基本的には 相手国を招いてください
相手国から招かれても極力断れるものなら断る方針でお願いします
今まで幾度に支援金だと言って何兆もの税金が他国に流れていました…この国は今だに裕福だと思われていて もはや
ATM扱いです
バラマキ外交は もう 終わりにしたいです
完全には無理だと思いますが
金額を下げたり断ったりして極力 抑えてください
当たり前の話ですが自国民が優先です 」
佐藤議員「その点はオレの方針と一緒 了解した」
「そして もう1つ!コチラの方が重要です
佐藤さんは国内の減税などに力を注いできたかと思います
では 地政学の方は勉強されてますか?」
佐藤議員「少しだけだね
まず国内復興を優先してるから大雑把にしか理解出来てないところはあると思う」
「では1番有名なところで言うとランドパワーとシーパワーってのがあります 」
(ランドパワーは大陸国で、陸上における経済拠点や交通網などを重視する国々です。 シーパワーは国境の多くを海に囲まれた海洋国家のことで、資源を外に求め、海上の交通路や経済拠点の確保を重視する国々)
佐藤議員「それくらいは知ってる」
「では 海に囲まれた この国がシーパワー
である事は理解出来ますね 昔はランドパワーだったらしいですが…」
佐藤議員「それは知らない」
「まあ昔の話は置いといて ランドパワーの国は隣国と陸が繋がってるから攻めやすい…シーパワーの国を攻めるとなると まず空と海から始まり最後に陸での戦いになる! その点はシーパワーの方が守りやすいですね !」
佐藤議員「まさか戦争する気か?
やっぱり アンタいかれてるよ!」
「まさか 絶対に戦争は反対です。やりません! ちゃんと最後まで聞いてください。
もし…もしもですよ 佐藤さんが この国を侵略するなら どう攻めて来ますか? 」
佐藤議員「そりゃ〜まず ドローンと戦闘機
後は 海から攻めるね!」
「まあ そうですよね~
ただ それだと佐藤国の国民も いっぱい死んじゃいますよね」
「私ならば犠牲を最小限にしたいので違う作戦をとります。恐らくこれが1番 犠牲を減らせるはず…最初は攻めないです…ただ
完全に輸入をストップさせる
他国からの物も出来るだけ阻止します
最初は それだけです」
佐藤議員「なるほど~」と頷く
この男は実は賢くて 国内の事に関しては
恐ろしいほど勉強してきている から すぐに理解する
「 これだけで この国は かなり弱体化させられます…資源がないのだから…この国のエネルギー自給率11%…電気 ガス マンションや3階建て以上の建物なら 水も止まります…この段階で国民はパニックになります…
そして食料自給率38%…時間が経つほどに下から順番に中級国民ぐらいまでは餓死する可能性ありますね…最低限この倍くらいはないと…後はタイミングを見て侵略する…この国は大国の後ろ盾が ないと簡単に侵略されます…今までのバラマキ外交は間違いですが そうやって他国との関係を深めないと生き残れない…結局は他国に ずっとコントロールされてる…そこを打破して行きましょう」
佐藤議員「理解は出来たが どうやって?」
ここで ニコリと笑顔で
「新エネルギー開発に今まで以上に支援して行きます。
再生可能エネルギー
太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、大気中の熱その他の自然界に存在する熱、バイオマス(動植物に由来する有機物)これらの支援や開発は ずっと続いてますが パフォーマンスが悪いんですよね…ソーラーパネルなどは広い土地が必要ですし 風力 は強さと風向き次第…自然現象に影響されるものばかりで不安定です…最近では 水素や振動発電 潮力発電 など色々ありますが この国に適してるのは 現状では 海流発電 潮力発電… 黒潮など海の力 を利用する方法!
温暖化対策にも適してます。但し 海の生態系への影響や塩水で機材劣化が早くメンテナンスコストが かかる…問題も いっぱいありますが…それらを全て やってでもエネルギー自給率 を上げないと 延々と世界にコントロールされ続けます…」
佐藤議員「確かにエネルギー問題は解決しないと その構図を打破する為には必要だな…未だに この国のエネルギーは70%が火力発電だからな。
但し 俺は原子力発電だけは反対だ…どう考えてる?」
「最悪は それでも使うしかないと思ってます…人が死ぬくらいなら の話ですが…」
佐藤議員「そこは意見不一致だな…俺は必ず反対する」
「わかりました…私はエネルギー自給率上がるなら方法は 何でも良いと思ってます。」
佐藤議員「で…もう1つの食料問題は どう考えてる? 」
「そこは輸入ストップするなら作るしかないですね〜ハハハ 至ってシンプル 農業活性化です!」
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