第32話問題児

総理大臣公邸 応接室


コンコンとドアをノックする音


どうぞ〜

失礼します!と野太い声

佐藤議員が自分の秘書2人と部屋に入って来た


身長180センチくらいで色白 顔立ちは ハッキリした目 鼻 口 眉も凛々しい感じ


すかさず こちらも立ち上がり両者 初対面


「ようこそ、わが家へ…ハハハ

おはようございます そして

はじめまして佐藤議員

お待ちしておりました!ハハハ」


佐藤議員「おはようございます

佐藤です

お招きいただきありがとうございます」


凄く礼儀正しい


「では お座りください

お茶 コーヒー コーヒー牛乳もありますが何飲みます?」


佐藤議員「ではコーヒーをいただきます」


「いや〜なんかすいませんね

いきなり任命して呼び出しちゃって…ハハハ

出来れば直接会うのは避けたかったんですが 流石に副総理お願いして映像ごし じゃあ失礼だと思いまして…ハハハ」


佐藤議員「いや〜会えて光栄ですよ総理

任命された時かなり びっくりしましたが

何故 私なんですか? 総理も私の事を知っているなら色々お耳に入ってると思いますが?」


「はい! しっかり情報は入ってますよ〜

あっすいません!

コーヒーも届いたので とりあえず さあさあ 座って話しましょう」


両者座る 両者の秘書達4人も座る


「いや〜私もアナタに会えて光栄ですよ

私なんか まだ政界に入って10日くらいですから大先輩です

偉そうに なんかすいません!ハハハ

いや〜私は新参者で政治なんて まだ全然わかってないので アナタの力を お借りしたくて〜ハハハ

佐藤さんは 元タレントさんで高校中退

議員になって10年以上で私の1つ下の44歳ずっと野党なので閣僚などの経験は なし! 昨日 記事見つけたんですが 次の総理になってほしいランキング1位 凄いですね

但し総理になってほしくないランキングでも1位… 非常に面白いですよ〜ハハハ

こんな政治家さん今までいたんですかね~ハハハ」


佐藤議員「そんなランキング出てましたか?自分でも面白いですね~フハハハ

で…何故ですか? 大臣も未経験…外交も未経験…そして議員からも国民からも煙たがられる問題児でもある事は自覚してます」


「あ〜やっぱり自覚はあるんですね

なら本当に良かったです! おっと失礼しました

では正直な私の気持ちお伝えしますね

まず私は あなたの事 好きでも嫌いでもありません

そして失礼だと思いますが消去法で選んだところも正直あります…他の議員を あまり知らないのと アナタはTVでも見たことあった! 政治家に なられてからはTVに 全然映らなくなりましたね? 自分で 何故なのか理解してますか?」


佐藤議員「あ〜口が悪いからですね! フハハハ」


「あ〜それも理解してるなら良かったです!ハハハ

それは ワザとやってるんですか?本気で?それとも半分半分くらいですか?」


佐藤議員「まあ〜半分半分ですかね~」


「あ〜そうだと思ってましたよ~良かった~半分本気で半分はパフォーマンス

完璧です

アナタは俳優業も やられてたんで演技も上手だと思ってました

そんな人が私に必要だったんですよ〜ハハハ 」

「ではもう1つ! アナタの理論! あれは本気ですか? 」


アレッ…「あれが出てこなくなりましたよ番場さん……」


番場「MMT

政府が通貨発行権を有する国は、自国通貨を発行して国債を返済できる。従って、インフレにならない限り借金を拡大できる。インフレになれば増税して抑制する」という考え方です」



「そう!それです! つまり アナタの理論では この国は自国通貨 中央銀行で何枚でもYENを作れるから破産する事は絶対にない! 借金なんて それで返せばいい! その代わり 落ち着いたら増税して お金を回収する

これは本気ですか? 」


佐藤議員「それは本気です」


「あ〜そうですか〜

そこは少し残念でした…いや〜私は理解しきれてないので わかりませんが 、もしコントロールを誤った場合 YENの価値が大暴落とかあるのかな〜と思って…実際に大統領の発言1つで1日で15%下がった事や価値が以前の十分の1以下になった国もあります…

まあ〜アナタの方が 大胆で私の方が少し慎重派って事ですかね!ハハハ

私は やりませんが…まあ〜これくらいのズレは仕方ないですね…わかりました

ありがとうございます」

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