第24話 暴君と虚勢
ついに一斉に野次が飛ぶ
(ふざけるな~! この暴君が〜!)
「はい そうです もはや与党 野党は独裁なので必要ありません
皆さん無所属です とりあえず個人で頑張ってください
但し今後 派閥に関しては考慮します
あなた方は固まると ろくな事しない
今までの様な1つの党、派閥に集中してパワーバランスが悪くなる事は認めません
もし派閥を作るならば私は1人のズレも許しません!
全ての派閥が 同じ人数に出来たなら私に提言してもいいです
今までの政党交付金などは政党がないので払いません
個々で何の為に必要なのか しっかり説明して頂ければ お支払いします 先には出しません! 絶対に!」
「それとですね~わざと国民が興味ないようにコントロールしてるのか知りませんが
国会中継なんて誰が観るんですか? 最初から質問と答えが 互いに知らされて秘書官、官僚で答弁書用意して議員はカンペを読み上げる…
たまに演技派が少しのアドリブを入れる…そんな茶番劇 観るならドラマかアニメか私なら選びます
今後は多少の差し込みは許しますが質問と答えの やり取りは禁止です!
国民は そんな茶番劇を求めてないです
常に全力でお願いしますね! 」
ここでようやく ふぅ〜と一息
フロアは まだ ざわついている
「さて…とりあえず こんなところです
1つでも守れないと言う方は今すぐ帰っていただいて構いません
すぐ辞表提出して大丈夫です
お帰りください」
結局誰も動かない… これは予想通り
女性ならば出ていく可能性ありだが、
男性はプライドが高い人間が特に多く ましてエリートとなると更に増えるだろう
ただ個人的ではなく全体的に言われた事なので、これくらいならば耐えるだろう
高い給与と 何より先生 大先生と呼ばれる喜びの方が大きい
「あ〜良かったです
皆さん納得してると言う事で…ハハハ
では少しだけ休憩入れましょう
一気に話て喉かわいちゃいました…ハハハ
では15分後 再開でお願いします」
一旦映像を停止
その場で 膝から崩れるように床に座り込む…すぐに堀田秘書がコーヒー牛乳と着替えのシャツを持って駆け寄る
すでにシャツは大量の汗で色が変わって見えるほど…
大勢の視線が苦手な上 極度の緊張…負けないよう虚勢をはり すでに限界… 途中からは ほぼ記憶がない状態で話していた…
堀田「とりあえず水分とってください」
本来なら水やスポーツドリンクが良いが
この男はコーヒー牛乳以外 何も飲まない…!
それを秘書2人は すでに理解済み
番場「途中からカンペ 一切見ないから どうしてくれようかと考えてましたが限界だったようなので今回は勘弁しておきます」
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