第18話 圧倒的

「私の卒業した学校は工業高校で電気科 機械科 化学科など細かく6科に分かれてまして偏差値に かなり差がありましたが まあ馬鹿な私が頑張って勉強すれば なんとか入れるくらいな感じです…

生徒の8割以上が男子と言う偏りから 当然ヤンチャは生徒が大半でした…

同好会でしたが県の高校生大会にも出場できてました

対戦高の生徒達は真面目で当然大学まで行くような頭脳明晰な人ばかりで 我々のような偏差値では勝てるはずがない相手ばかりに見えました…ただ結果は周りの人から見れば 有り得ない! 何が起きたの?って反応でした

我々は圧倒的な学力差 関係なく団体戦2位になりました

何故だか わかりますか?」


番場「まったく……強いて言うなら脅迫」


ガクッとなる…


「ヤンチャな学校でしたが我々は その学校の中では 真面目な方でした」

「将棋は相手の何手 先まで読めるかの戦いです

当然 正攻法の指し方も一通り出来ますが やはり そこは頭脳の差もあるので負ける確率の方が高いです

となると妙手が1番勝率があります

私は その妙手が むしろ最強の戦い方の少し変わった高校生だったのです

今まで色々な方と対局しましたが1度も私と同じ指し方の対戦相手に出会った事はないですね

まずまず有り得ない指し方で それでいて攻撃が早いので相手は 驚いてる間に 手遅れになってましたね

細かな戦術は教えられませんが、私が最も得意なのは圧倒的な攻撃です

雪崩のように一気に攻め落とす

正攻法を覚えた上での戦術なので相手の動きも読みやすくなりますし勝率は かなり高かったです」

「全て かわされる強者には負けましたがね…ハハハ」

「私は勉強は出来ませんが父が将棋を教えてくれたおかげで物事の先を よく考える!

相手の次の一手を読むというのが好きなんですよ」


「まず今回が政治家さんとの初対戦なので作戦は圧倒的な攻撃です

その後 ゆっくりと話し合いして行きますし全員を敵に まわしたくはないですからね!」

「ただ堀田さんが先日 言われたように片方の意見だけ聞くのは確かに よくはないとも思います

なのでバランスは取りますが今

現状では確実に国民側が苦しんでるのは言うまでもない事実なので 最初は徹底的に やらせていただきますので お二人共宜しくお願いします」

「では説明しますね お二人は またアドバイスあればお願いします」


…………………………………………………


番場「ふぅ〜!アナタのやり方だと相当荒れますね…疲れます…」


「で、しょうね…すいません」


堀田「それに中継ありますから政治家だけじゃなく国民側からも批判が一定数 出ますね…特に高齢者には…」


「そちらは多少 出ても大丈夫ですよ

やり方次第で国民側は取り返せますから

まあ いずれ政治家側か国民側から どの道 狙われますね…あ〜死にたくないですね…ハハハ

よし! ボチボチ行きましょう」


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