第17話 演説を終えて

ふぅ〜!と一息つき椅子に座る


「さて…反応はどうでしょうか堀田さん?」


堀田「かなり上々ですね 生存権の方も

皆さん納得されています

総理と会話の方は、もっと凄い事に なってます…」


「あ〜そうですか 良かったです

では まずは早急に生存権の方を解決して行きましょう」


番場「午後からは いよいよ国会で政治家との やり取りに なります

総理が本来 勝てるはずのない優秀な方々です 」


「分かってますよ~そんな事…」


堀田 「オンライン国会の準備は出来てますよ

従来は電子機器の持込みは禁止でしたが、総理が引きこもり なので…大変でしたが…電子機器に変更すると官僚や秘書官の差し込み(カンペ)を渡す行為が見えなくなると批判もあり憲法にも触れるので…」


番場「隣の部屋にオンライン会議用モニターが ありますので そちらで行います」


「了解しました では 作戦会議ですね~

手強いと なると妙手が必要ですね」


(妙手(みょうしゅ)とは、囲碁や将棋において特に優れた着手のことを指す。多くの場合、通常予想しえないような、意外性の高い着手というニュアンスが含まれる)


番場「無理に難しい言葉使わなくて大丈夫ですよ」


堀田「そうですよ そんな言葉知ってるだけ奇跡的ですから」


がぁく〜と項垂れる……


「あなた達は私が どれくらいバカ……」

っと途中で聞くのを止める…答えが怖いからだ……


「私は馬鹿ですが、将棋は出来ますよ

仮にあなた達 頭脳明晰な人達に教えて対局しても しばらくはハンデ戦でも負けませんし普通に対局しても恐らく半年から1年くらいは私が勝つと思います

いずれは負けると思いますがね」


番場「馬鹿なのにですか?」


「そこは心の中で思ってください…声に出さないで大丈夫です……」ふぅ〜


「私の父は将棋が好きだったのですが子育てと仕事で わざわざ将棋の為に外に出て人と対局するまでの時間が ありませんでした!

そこで小学校の私に教えて対局してました! 当然1度たりとも勝てませんでした

中学から高校1年まで私はテニス部で忙しくて一切対局してません

そして高校2年で帰宅部でしたが授業中に後ろの席の友達に教えて対局してました…当然先生に見つかり しっかり授業中に怒られました…放課後また 先生に呼ばれて まだ怒るつもりか? と職員室に行くと実は先生が将棋が好きで 学校で いつか将棋部を 作る目標があったらしく本当は授業中 私を見つけた時 内心 凄く嬉しかったらしいです…ハハハ」

「それまでは暇つぶし程度で指してた将棋が先生の夢と暇を持て余す私と友達から始まり更に友達3人を誘い 同好会になり私が 卒業して数年後には ついに部活にまで昇格して先生の夢は叶ったみたいです!」

「人生って人との出会いで変わるもんですね~ハハハ」








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