第10話選挙結果

公邸内会議室


堀田秘書「やはり順当な結果でしたね」


番場秘書「想定内です」


「想定外の勉強量です…」 干からびる私

「誰でも、何でもいいです もう人の名前も今は頭に入りません」


堀田「まあ今は大丈夫です。時期に挨拶に来るでしょうし…」


「私は直接会いませんよ 絶対に…!」


番場「今はズームなど色々ありますので

とりあえずは それで対応して行きましょう」


あっ……ふと思い出す……

「そう言えば もう何年になるのか わかりませんが 人との会話さけてきたので久しぶりに こんなに話しました…

しかも こんな綺麗な女性達と…急にドキドキします…」


2人揃って ハモるように

「結婚してます!」


ハッ…「発言を撤回します 政治家は これで何もなかった事に出来ると聞きました…」


堀田「余計な知識は あるようですね」


番場「とりあえず今後の我々の方針を決めて行かないと ですね…ただ総理の勉強が間に合いそうにないので もう少し総理の発表は遅らせて、その間は総理抜きで、しばらく暫定的に国家運営を経験豊富な政治家達に お任せしましょう 勿論 新しい法案などは総理抜きでは決まらないので大丈夫です」


堀田「ただ急がないとダメですね…結果から行くと やはり自由党が圧倒的当選数ですし このままだと国民は納得しませんからね」


机に頭を つけながら 項垂れる私が口を挟む! 「大丈夫です 私に確か独裁券ってやつが あるんですよね? つまり自分で法案考えれば無条件で全て通ると言う事ですよね

例え独裁者と呼ばれても…」


堀田「そうですが それはかなりリスクを伴います…支持率30%以下が3ヶ月続けば総理は一般市民に戻ります

その後 命の保証は出来ませんよ

バカな法案だして国民から支持されないようだとマズいです…かと言って あまり政治家を敵に回すのもマズいですし…」


番場「待って堀田! 意外とイケるかも知れないぞ 今 国民は政治不信に陥っている

抽選のバカとは言え ついさっきまで一般市民だったんだ…そしてバカは高身長で顔は整ってる

恐らく最初の1ヶ月から3ヶ月くらいは一般市民だった事と見た目だけで

支持率は かなり稼げるかも知れないぞ

全ての政治家が疑われてる今が最大のチャンス 先手必勝!」


堀田「確かに…私は別に独裁者 独裁国家が悪い事とは思ってません

私利私欲に走らず

正しい政治家なら 独裁者であっても国家は良くなる可能性あります」


あの〜「さっきから番場さん 私の事バカって呼んでないですか? まぁ否定出来ませんが…ただ時代的にマズいかな?と思って…」


番場「いや…堀田がバカと呼んでいたので!そう呼んでいいのかと…」


堀田「私は呼んでませんよ〜バカな法案って言いました」


番場「失礼しました…総理… 明日から また勉学と作戦会議を続けますので宜しくお願い致します」






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