14話 GWの予定 (冒頭に作者からのお詫び的なものあり)
☆☆☆
どうも皆様、こんにちは。
筆者は皆様にお詫びしなければなりません! というのも、この作品のコンセプトは「ひたすら甘々で、ピンク色の高校生活を描く」というものにも関わらず、ここまで書いてきて、最近気づきました。
”今んとこ、あんまり甘々じゃなくね?” (イマサラカヨ)
ということで、ここから先はしっかり甘々にしていくので皆さん、読むときは「ダンス部センターのカノジョが甘々すぎる件」という名のチョコレートのお供に、ぜひコーヒーの準備をお願いします!
(これに合わせてお気づきかと思いますが、当作品のタイトルも変更しました)
では本編へGO!
☆☆☆
★及川 奏音 視点★
もうそろそろゴールデンウィークを控えた四月の終わり。うちの学校でもよく見られるソメイヨシノの花はほぼ散ってしまい、少し寂しい気持ちになる。
「みんなゴールデンウィークは何するの?」
今日も今日とて食堂でイツメンで昼食を食べていると、沙那さんがそう切り出す。
「そういえば、何も決めてなかったわね」
「オレも萌とどっか行こうかとは話してましたが、具体的には何も」
「僕は……家で本でも読もうかなぁと」
「というと、みんな暇みたいなもんか」
沙那さんは何かしたいことでもあるのだろうか。
「そういう沙那は、なにかしたいことでもあるの?」
「うん。最近部活で忙しかったし、息抜きもかねてみんなで一緒に遊びに行きたいなぁって」
「なるほど」
「でしたら、私、いいもの持ってます」
萌がそう切り出す。
「実はこんなこともあろうかと、じゃじゃん。ホールインワンの割引券!」
「おー。ボーリングか。いいね」
乗り気な沙那さん。
「オレはいいですよ。ボーリング好きですし」
湊音は賛成のようだ。
「うん。私もボーリング行きたい」
夏楓さんも乗り気だ。だとしたら僕も。
「いいですね。行きましょうみんなで」
とは言ったものの、ボーリングかぁ。最後に行ったのいつだろう。
「奏音くんはボーリング得意?」
みんなが日程について話している横で、隣に座っていた夏楓さんが聞いてくる。
「うーん。正直に言えば、あんまりかもです」
「そっか。私も得意ってわけじゃないから安心した。でも楽しみ」
「ですね。夏楓さんと一緒ってだけでもう最高です」
「なっ……。もう! そんな嬉しいこと言われてもなにも出ないわよ」
顔真っ赤の夏楓さん。可愛い。
「ってことなので、ゴールデンウィークまで校内発表に向けてのダンス部の部活、頑張ってくださいね」
「うん。頑張る!」
こういう真っすぐなところもまた、夏楓さんの魅力で。僕はそういうところもまた好きなんだなぁと思ったのだった。
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