5話 衣装決め

踊る曲はとあるJPOPの曲となった。

ポップに軽くロックのようなかっこよさが魅力の曲らしい。


「あとは衣装ね」

「私、みんなでおそろいの衣装着たいです!」


沙那さんの言葉に萌が反応する。


「というと、新しく作る感じかしら」

「おう……。新年度そうそうに予算が……」


沙那さんの額に冷や汗が……。


「下は体操着でいいとして、上の衣装だけなら何とかなりそうじゃないかしら?」

「予算的にはTシャツを軽くデコる感じかな」

「私、デコるの得意かもです!」

「じゃあ、衣装は顧問を通して専門の方に特注するとして、萌にデコをお願いしようかしら」

「分かりました。いくつか紙に描いてみて、提出しますね」


上手く話がまとまりそうで良かった。夏楓さんの衣装着た姿を勝手に想像してみる。元々スタイルも良いし、Tシャツなら夏楓さんのスタイルの良さが顕著に現れそうだ。うん良い感じになりそうだ(意味深)。


「ねぇ奏音くん。今えっちな妄想してたでしょう?」


急に夏楓さんに頬をつつかれる。


「?! ……なんのことでひょう?」


噛んでしまった。やらかした。もはや白状したのと同義だ。


「え? 奏音くんってむっつりさんだったんだ」


沙那さんに若干引き気味に言われる。湊音はニヤついてこっちを見ている。


「え? いや別にそんな……」


「……奏音くんのすけべ」


夏楓さんに耳元にそう囁かれてしまったのだった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る