後日談2:こうして、私は九死に一生を得たのです
さぁ、こういう言葉を聞いたことはありませんか?
『人間が想像できることは、人間が必ず実現できる』
G●ogle先生に聞いたら、フランスの有名なSF小説家、ジュール・ヴェルヌの名言だそうですね。
ええ、そうです。
逆を言えば『想像できないことは、人間が必ず実現できるのか?』ということです。
ここにきて、大きな爆弾を発見してしまった気分でした……。ああ、この爆弾の先には、成功が待ち受けているかも知れないのに……。
私、細かいことが嫌いではないんですよ。
ただ、不得意なだけです。
そうです。世の中『好きだけど不得意なこと』はあるのですよ。洋服だって、好きな色が似合う色とは限りませんでしょう?
さてはて、こんな理屈はさておき、私はここで他力本願をします。
『配偶者がHDDカバーを外してくれないかなぁ……』
ええ、配偶者はとてもとても器用さんなので。
スマホに保護シールを貼るにしても、私の不器用さを見かねて真っ先に配偶者が貼ってくれます。いつもありがとうございます。
そんなこんななので、私は安直に他力本願をしました。
でも、すぐに思い直します。
「いや、自力で頑張ろう!」
……すでに半泣きです。
成功例が想像できないって悲しいですね。
そんな決意をした翌朝。
HDDには配偶者のデータも入っているので、データが消えてしまうリスクも考えて配偶者に試す方法を話しました。
すると、
「じゃ、カバーは外すね」
と、サラリ。
え、私、お願いはしてないよ?
あまりにも都合のいい展開だったので、一瞬理解できませんでしたが。まぁ、配偶者は私の不器用さをよく理解してくれているんだと理解し、ありがたくお願いしました。
ああ、めっちゃありがたい!
ありがとう!
ありがとう~!!!
と思いながら仕事に行き、帰宅しましたら……まぁ、なんということでしょう。
HDDカバーが外れているじゃないですか!
まだデータを吸収する物は届いてないよ?!
物が届いてからカバーを外せば……と私は思っていたのですが、そういえばそこまで配偶者に伝えていなかったなぁと反省。
幸い、翌日には物が届くようだったので、
「データよ、消えないで!」
と祈りつつその日は寝ました。
そうして翌日、帰宅すると願っていた物が届いていたので、すぐさまチャレンジ!
あまりにも一直線だったのか、若干、配偶者に引かれたのはご愛敬。
さてはて、どうはめるのか?
配偶者も『知らない』と言いながら、ファミコンのようにザックリON!
私は接続を整え、いざ電源をON!
……。
キタ~!!!
「やった~!!! データが取れるよ~!!!」
嬉々として配偶者に言うも、
「そう……」
と塩対応の配偶者。
……。
はい、大丈夫です。
君はそんなに塩対応でも充分協力してくれたから私は感謝しているよ……。
ああ、本当によかった……。データが全部無事……。
HDDよ、頑張って生きていてくれてありがとう……。
しみじみ思いつつ、データを即コピー。
色々と検討した結果、保存は小型SDDにしましたが……今回のことを考えるとまたHDDでも悪くなかったかも?
そう配偶者に言ってみたら……。
「今回は単に運がよかっただけでしょ」
仰る通り。
「また同じようになるとは限らないでしょ」
仰る通り。
「そうです……。運が、よかっただけ……です……」
弱々しく返答しつつ、無事にデータ回収ができて心はホクホクな私なのでした。
さてはて、今回入手した『物』。
こちら『HDD/SDDスタンド』でした。偶然です。
なので、小型SDDに万が一のことがあってもデータ回収できる……かも、しれないです。まったくわからないけれど。
それと、現状もHDDは『物』に差して起動問題なしです。
「これが『裸族』か~」
なぁんて思いながら、あわよくばこっちもこのまま保存継続していこうかと検討中。
ケースをまたつけてあげるのか、このまま裸族でいくのか、どうしようかなぁ……。
敢えて一言加えるなら、十年以上経過しているからそれがもう奇跡なのかもしれないとは思っています。
それと。
データは思いつく限り必要な物をSDーRに焼きました!
USBのデータも約八年振りに更新しました!
そういえば、このUSBたちはHDDよりも先輩です!
この機会に近々新しいUSB買います。
データ保管大事!
八年間もサボっちゃいけないホントに!!!
ホントに!!!
最後に。
今回、このデータ回収にかかった費用は三千五百円弱でした! 奇跡!!!
以上、後日談でした。
お付き合いありがとうございました!
今からとても怖い話をします【実話】 呂兎来 弥欷助(呂彪 弥欷助) @mikiske-n
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