26話 暇! 暇つぶし! ダンジョン!
「凄い人ね。これじゃあ、家から出られないわね」
「まあ、猫耳の美女のいるパーティだからね」
「ノルンが最強だからにゃ~」
「こんなに注目されるなんて、さすが、あつし様達です」
「サラも猫耳美女だよ」
「あつし。その猫耳美女に私も入ってるのよね?」
「も、もちろんだよ」
「ふ~ん……で? どうするの?」
「まあ、暇つぶしにダンジョンにでも入る?」
「行きたいにゃ~」
「私も行きたいです。でも……どうやって……」
「ふふふっ。行くなら、あつしのお母さんに言わないと」
「あ~、そうだよね。何て言おうか……」
「ふふふっ。窓の外の秘密のダンジョンに行くのね」
「え? どうして母さんが……」
「ふふふっ。あつしがいない間、誰が掃除してると思ってるの」
「あ~、このことは……」
「ふふふっ。秘密でしょ。でも、出掛ける前にユウちゃんも、ノルンちゃんも、サラちゃんも私の料理を食べてきなさい。せっかく奮発したんだからね」
「今日は?」
「すき焼きよ。食べれない人いるの?」
「わ~、私、大好きです」
「ノルンも好きにゃ~」
「私は食べたことないですが、ノルン様が食べれるなら、大丈夫だと思います」
「最強に美味しいにゃ~」
「最強ですか。楽しみです」
「ふふふっ。お肉沢山用意してるから沢山食べてね」
「「「 え? 」」」
テーブルに突然お肉が……。
「母さんって、アイテムボックスがあったんだね」
「ふふふっ。便利よね~」
セイコ
レベル1
HP200/200
MP200/200
力 40
耐久力 40
抵抗力 40
素早さ 40
知力 40
器用さ 40
運 40
い、いつの間に……。
「母さんも小玉と中玉を飲んでたんだ」
「ふふふっ。古谷さんがね」
「お巡りさんが?」
「あつし達に何かあったら助けてだって」
「はあ~、僕達なら大丈夫だから、母さんは無理しないでね」
「ふふふっ。困ったことがあったら言うのよ。異世界だろうが助けに行くんだからね」
いや、レベル1の母さんには無理だよ。
「心配いらないよ」
「ふふふっ。そう。それじゃあ、用意するね」
「美味しいです。本当に最強ですね」
「ふふふっ。サラちゃん、いっぱい食べてね」
「はい。ありがとうございます」
「美味しいにゃ~。ノルンもいっぱい食べるにゃ~」
「美味しいですね。ありがとうございます」
「ユウちゃん、あつしがごめんなさいね。ムカついたら刺し殺してもいいんだからね」
「か、母さん……助けてくれるんじゃ……」
「分かりました。許可を頂いたと言うことで」
「ユウ……」
「「 ふふふっ 」」
「ユウちゃんとママさん……コワいにゃ~」
「突撃にゃ~」
「全力でついて行きます」
「あ~、ゆっくりで大丈夫だよ」
「ふふふっ。そうね」
「え?」
「にゃ?」
魔鋼石の等級を変化させたことで、魔物の強さも変化している。
入口の採掘現場 F→C
8階層の採掘場 C→B
15階層の採掘場 B→SSS
つまり、15階層の魔物の強さが501階層の魔物の強さになっているのだ。
ということで。
「「「「 いただきま~す 」」」」
「もう帰って来たんだ……」
宝箱を回収することにした僕達は上層階の間は家で休むことにした。
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