福岡県 雲霞 遥野
「絢愛さん。悪が出たと通報が入りました。一緒に行きましょう。」
「………分かった。」
今日も今日とて仕事に向かう。優しく絢愛を誘ったのは雲霞
「遥野様、絢愛様。もうすぐ到着になります。準備をお願いします。」
「うん。分かった。絢愛さん。今日は人型じゃないから遠くから攻撃してみましょう。」
なんでか分からないのか首をかしげる。
「絢愛さん、この前も怒られてましたし。戦い方は1つでは無いんですよ。その状況に合わせて変えられる方が余程有利です。」
「………なるほど。確かに。じゃ、頑張ってみる。」
と移動中の車からドアを開けて走り出す。彼女を追いかけるように雲霞もドアから出る。
「今回は液体型か……。」
悪にもいろんな種類があり、形を保つことが出来ない形成初期段階の悪は大抵液体型だ。
「………もう撃っても大丈夫?」
絢愛は散弾銃を両手に所持している。
「はい。僕がサポートします。」
「草葉顕現・
技名を紡ぐと同時にドドドドっ!!!と射撃音を響かせる。一瞬にして塵になる悪。
「やりましたね!絢愛さん。」
「…………出来た。ありがとう、遥野。」
「なんだ、やれば出来んじゃん。」
そう言いながら煙草を咥えて歩いてくる輝流。
「うぅぅ……。私、感動ですぅ。絢愛様っ!!今日はマカロンをご用意しますね。」
だばーと涙を流す雲霞の護衛官、唯咲
「マカロンっ……。」
「絢愛さん、マカロン好きなんですか?」
こくこくと頷く絢愛。その様子が少しだけ可愛くて笑ってしまった雲霞であった。
~ 厄祓い神 福岡県 雲霞 遥野 ~
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