愛知県 夜空 光里
夜空は今恋をしていた。相棒の花陽に。
「光里!」
「……うんっ。」
名前を呼ばれる度になんとも言えない幸福感が夜空を包む。
「光里様…顔がにやけてます。」
「え!?うわ……気をつけなきゃ…。」
とニコニコしながら夜空を見守る彼の護衛官、
「光里?なんか俺の顔についてる?」
「い、いや!なんもついてない!」
そう?とまた花陽が護衛官と話を再開した。
「変かな?」
「何がでしょうか。」
ぼそっと真奈に聞く。
「男が男を好きだなんて。」
「別に変では無いと思います。恋歌様もそうおっしゃっていたではありませんか。」
「……うん。でも不安なんだ。僕普通じゃないから。」
と困ったように笑う夜空に少し間を置いて言う真奈。
「……普通とはなんでしょうか。どれを基準として普通と定めたのでしょうか?私には分かりません。」
花陽を見ながらそう答えた真奈。
「……なんか、恋歌ちゃんにも同じような事言われたなぁ。はは。そう……だよね。」
とまた愛おしそうに花陽を見つめる夜空だった。
~ 愛知県 厄祓い神 夜空 光里 ~
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます