第2話

扉を開けると少しオレンジの色をした髪の右頬に少し黒いアザの入った特徴がある少年がいた。

「やぁ、フウヤいるかい?」と若い男性に聞かれた少年は「あ、トー兄だ!こんばんわー」と返したことから、この少年が今日から同室のフウヤなのだろう。

「夜遅いのに失礼するね、疲れは大丈夫?」

「大丈夫だよ!そっちの黒い髪の人はー?」

「ほら昨日話しただろ、新しい同部屋の子だよ。」

「あー、忙しくて忘れてたわ!」

「じゃ、俺も色々報告に行かないといけないから今日は失礼するよ。さっき目覚めたばかりで戸惑うと思うから助けてくれるとありがたい。」と言ったあとトー兄と呼ばれる若い男性は顔をこちらに向けて「多分そろそろ落ち着いて頭が回ってきて気になることが増えてくると思うけど、明日また色々説明しないといけなくて迎えに来ると思うからその時に聞けるように今日はゆっくり休みながらまとめといてくれると助かるよ。じゃ、お疲れ様そしておやすみ。」

「わかりました。」

「トー兄おやすみ〜!」

会話を終えるとフウヤにてを振られるまま男性は部屋を去った。


そして、2人になると声をかけられる。

「俺、フウヤ。これからよろしくな!」

「僕はまだ名前を覚え出せてないや」

「まー、仕方ないか!俺も思い出すまでしばらくかかったからなー」

「ひとつ聞いてもいい?」

「いいよー」

「さっきの男性の人トー兄って呼んでたけど、どんな人?」

「さっきの人はトーグさん。俺が目覚めた時にも最初に話した人だな、俺もここに来て全然だけどトー兄とゆっくり話せたことはまだ無いくらいにどっか行くから忙しそうな人だと思ってる。他はあまり知らないや、ごめん!」

「ありがとう。あと謝られることもないよ、知りたかったことは知れたし聞いたのはこちらなんだから。それから気になったんだがフウヤも全然って聞こえたけど、ここに来たの最近なの?」

「そーだよ!えーと…2日前かな?2日で合ってるはず!」

そう会話をしていると、どちらかのお腹が鳴った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る