第1話
目を覚ますと、何処からか声をかけられる。
「おはよう、気分はどうかな?名前はわかるか?」
意識がはっきりしてきて、見覚えがない部屋で周りに数人いる中で声がする方向を見ると若い男性がこちらに手を差し伸べていた。
「気分はわからないけど悪くは無いと思います。名前は……すみません、まだよく思い出せないです。」
「そっかそっか。りょーかい!」
そう満足げに若い男性は返事をすると周りの人に指示を出し言葉を連ねた。
「とりあえず部屋に案内するよ」と言われ、部屋を出てそのまま男性について行く。
そして少し暗く足場が見えにくくロウソクで照らされる道を進みある扉の前で止まると、
「今日からはこの部屋を使って生活してね。あと二人一部屋で使うのが基本的に僕たちのきまりだから、同部屋に先にフウヤっていう少し元気のある男の子が先に住んでるけど一緒に生活することになるから仲良くしてね!」と口にした。
それに僕が頷いたのを確認すると扉を開けた。
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