第9話

 曖昧で漠然と不明瞭でいいって、流石、創造神様。

 世界よ、俺の星も、うまい事調整して頂戴ね。あれ?管理って大筋だけで良いのかな?ま、いいか、気になる所は、細部まで拘って作り込んであげよう。


 若かりし頃はゲーム大好きだったんだよね。時間の許す限りログインしてたなぁ…、そう考えると、クリエイターの方々も一つの世界の神様だよね。


 よしっ、基本は地球ベースで行くとして…やっぱ魔法でしょ!ふむ…窒素には魔法の素になる魔素を担ってもらおう、ザックリと物理学で見れば窒素、魔法学で見れば魔素って言うね、曖昧ちゃん後ヨロシク!


 この星…星ね、地球みたいな呼び名がほしいな〜、なんかあるかな?


「サチさんや、この星には呼び名や番号的なものは有るのかな?」


【有りません、強いて言えばラック様の星ですので、ラック星でしょうか?お好きに呼べば宜しいかと存じます。】


 ラック星…落花生みたいだな…。

 ま、どんな言語が生まれ、どんな文化が生まれるかも分からないんだし、付けなくてもいいか。


「ちなみに管理者ってどれ位居るの?」


【ハイ、ラック様は33,965,963番目の管理者で御座います】


「ふへっ、そんな居るんだ…中々居ないんだよね、とか言ってたけど…、ちなみに会ったり出来るの?」


【イエ、この宇宙空間にはラック様しか居りませんし、次元を超えられるのは創造神様のみですので、現状お会いする事は出来ません。

 また、創造神様は、ラック様が想像も付かないほど、永い年月を存在しており、数え切れない程の次元も存在しています。

 多いか少ないかは受け取る方次第かと…】


 ふーん…ま、誰とも会う必要は無いし、どうでもいいか。


 地形でも弄るか、3Dホログラムってイイね、お菓子摘みながらでも操作が容易だ。本日は大福、団子に煎餅、緑茶で…。


 気候なんかは地形に合わせずに、不思議現象な場所があってもいいなぁ。

 植生も一緒に考えながらするかな。

 地球の植物は、毒性の物が多くあったからなー、魔法薬に有用な物、食べれる草ももっと色々作ってあげよう…。




 ********



 んーーちょっと根詰め過ぎたか…。

 寝なくていい食べなくて良いって、社畜系人種には相応しく無いな…。同じ姿勢でも体が平気なのもな…。


「ふー、サチー、地形弄るってどの位やってたか分かる?」


【ハイ、最後の会話を交わしてから、凡そ五年です】


「マジか!集中切れないのすごいな…。ま、自画自賛だけど、全部、世界自然遺産に認定してもいい位の、綺麗な場所や空間が出来ましたよっと」


 さて、久々のと言うにはオカシイ期間だが、温泉入ってリフレッシュしようかな。

 今日のは、茶色のと泡がプツプツ出てますな〜。ふぃ〜…上がった後は、大きな海老の入った、天ぷらおろし蕎麦を頂きます。サクサクプリプリで甘みが…椎茸も肉厚で旨味がじゅわ~っと、おろし蕎麦はよく冷えてて火照った体に最適ですな、出汁も効いてて満足の一品でした、ご馳走さま!

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