第8話

 さてと、サッパリしたし、冷たい水も飲んだし、星の手入れと行きますか!


 根本こんぽんか…何なに…大気の成分、海の成分、大地の成分…ォー…何と細かい…そ、創造神様すげぇぇ…これは下手にイジると、アカン奴や…。


「サチー?星の成分って、こんなに細かいのイジると不味いよね?創造神様凄過ぎて何も出来なくね?」


【あー、えっと…、お答えします。ラック様が地球出身ですので、地球ベースで構成されておりますが、どの様に変更されても問題有りません。

 創造神様の…凄い所は、組成を決めた後、これで生命誕生せよ、と仰るだけで全てが調う訳でして。

 ラック様が調整した後に、例えばですが、地球型生命体が突然現れても問題無い様に 、と指示を与えれば、ラック様の調整を維持したまま、上手い具合に調整されます】


「えっ、そんな曖昧なのでも良いんだ…」


【ハイ、創造神様がお創りになられた、世界機構を根本に…えー…適当でもある程度上手く調うように、汎ゆる角度から調整が入るようになっていますが…あまり補正してしまうと、管理者を立てる意味が無くなってしまうので、中には過酷な世界がまま有ります…それも創造神様の遊びに一つで御座いますが】


「ナルホド…そうして生まれた世界の魂が地球に輪廻して、おかしな奴が生まれ育っちゃうのね…その輪廻ってシステムはメリット有る訳?」


【私が認識している部分で言えば、文明の発展と魂の昇格に、十分寄与していると思われます。

 ある程度寿命の短い人種であれば、生存競争に勝つ為、かなりの努力が必要です。輪廻を繰り返す内に、魂に刻まれた経験や知識が、問題の解決や新たな閃きに大きな影響を齎しています。

 ゼロスタートであれば、そういった確率が下がりますので…。

 また長命種であれば、技術の研鑽という上積みは凄いですが、技術の秘匿や、情報の途絶、大きな変化の拒絶等が有り、一長一短な部分が有るのは否めません】


「ふーん…ちょっと難しい話が続いたから、お茶にしよ、甘い物食べたくなっちゃった」


 ふーっ…、輪廻が悪いんじゃ無くて、地球に組み込まれた輪廻システムが悪い様な?…多様性と言う遊び…か。

 俺の星は、創造神の定めた地球への輪廻は拒否しよう。

 基本的にゼロスタートかなぁ、悪い事しても生きてる間に、心から反省出来ればチャンスを上げてもいいかな…。


 あー…チョコシフォンケーキ美味し…もう一切れ食べちゃお…んー、ウマー、コーヒーも良い香りだわ…。

 ちっさいけど、東屋建てて正解だね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る