第10話 ビンゴ大会!
『ビンゴ、やりたいねぇ〜』
いつものように配信を聴いていると、ふとそんな言葉をいぶちゃんが呟いた。
「ビンゴ、かぁ……」
配信でビンゴをやると言う考えは無かった。そもそもそんなことができるのか。俺はそんなふうに考えながらコメントを打つ。
「『たしかに、楽しそうだね』っと……」
俺はそんなふうにコメントをしながら、いつものように配信を楽しんでいくのだった。
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ある日、朝配信にていぶちゃんがとあることを話していた。
『明日ビンゴやります!』
「マジか!どうやるんだ……」
俺はそんなふうに思いつつ、ヘッダーを見て確認する。200PTで参加できるらしい。
「200PTか。今あるな……」
俺はギフトから『しらすまん』を投げて参加表明する。すぐにXのDMにて参加の画像が送られてきた。
「ふふ……。どうなるのかな……」
なんだかんだ楽しみに明日の配信を待つのだった。
翌日朝、ビンゴを見に配信を見にいく。
『おはにゃの〜。ビンゴは8時半からやるね! た、リンクから飛べばビンゴのページに飛べるよ!』
いぶちゃんがそう言いながらDMでリンクを送ってくる。リンクから飛んでみると、ビンゴカード選択の画面へ飛んだ。
「なるほど、こんなふうにやるのか……」
こんなサイトがあること自体知らなかった。これなら楽しめそうだ。
『ん、8時半になったし始めようか!』
時間になり、ビンゴ開始の合図をしてくれる。俺はビンゴ画面に飛んでビンゴを回すのを眺めていく。
『えーと、67番! 次は35番! そして45番!』
次々いぶちゃんが番号を呼んでいく。画面の中でもルーレットが動き、出た番号の穴が埋まっていく。俺の画面も穴が埋まっていくが、なかなかリーチにならない。
『お、◯◯ちゃんリーチ! がんばれ〜!』
少ない数でリーチになるリスナーもいる。俺はなかなかリーチにならず焦る。
『あ〜! ◯◯ちゃんおめでと〜!』
ふと画面に「◯◯さんがビンゴしました!」という通知が出る。
「マジか、早いな……」
俺のシートは10個近く埋まっているのに全くリーチにならない。
今回ビンゴを回す条件としてポイントorスターがあり、もう投げられたポイント分のビンゴは回し切ってしまった。
「くそ、ビンゴ無理だったか……」
そんなふうに諦めていると、配信画面に動きがあった。
『◯◯さんが△△を贈りました』
まさかのギフトであった。しかもビンゴ済みの方から。
「マジか……ありがてぇ……」
まさかのギフトに感謝を伝え合うリスナー達。
すごく暖かい配信であった。
『よーし、みんなでビンゴしようね!』
いぶちゃんもそう言ってビンゴを回すのであった。
--結果的に、参加者全員がビンゴを達成し、景品を獲得することができた。この配信の暖かさを改めて知った1日だった。
10話 完
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