第獄話 【廻戦 蒼禽(そうきん)の守護騎姫(ナイトロード)】
✝配役表一覧✝
●PC1 タイタス→男性
●PC2 マクベス→男性
●PC3 ジュリエット→女性
●SV① ヴァイオレンタ→女性
●NC(ナレーション)①&???①→女性
●NC(ナレーション)②→男性
✝男女比率✝
男3・女性3(6人台本)
✝ジャンル✝
SF・ダークファンタジー【R-15G】
(※同性愛表現・残酷描写・鬱展開有)
✝所要時間✝
約90分
────────────────────────
ヴァイオレンタ
────────ねえ、
【バベルの塔】を知っていますか?
……………それは
神様に勝手に造つくられ、愛されていたのに勝手に棄てられて、また勝手に創り直された。
だから
もう創り直されたくない、もう見捨てられたくないと…………………。
けれど神様は塔を崩してしまったのです。
もう要らないって見捨てたのです。
可哀想に。
でもそれは【
【
貴方達に………………………。
NC②
さぁっ!!さぁっ!!皆様、お待ちかねっっっ!!!!!
哀れな【
君達はワタシ達の用意した
ではっっっ!!!!始めましょうっっっっ!!!!
彼等の勇姿を讃えましょうっっっ!!!!
ワタシ達の
さぁっっっっ!!!!
足掻いて抗って壊し合えっっっっ!!!!!
フヒヒヒヒッッッ!!!!アハハハハハハハハハハハハッッッ!!!!!!
NC①
永い後日談のネクロニカリプレイ風 声劇
『The Fake World of the End (ザ フェイクワールド オブ ジ エンド)』
『第壱章 Columbine(コランバイン)~オワリのハジマリ~』
ヴァイオレンタ
「アハははハハハはハッッッッ!!!!
さァッッッッ!!!!オ行キなサいっっっ!!わタくシの従僕達っっっ!!!!」
マクベス
「来るぞっっっっ!!2人共気をつけろっっっ!!」
タイタス
(またマクベスはジュリエットを見てる…………。
嫌だ……嫌だ………マクベス………僕を見てよっ!!)
NC①
タイタスは自分の中にある【恋心】の狂気によってミシミシと音を立てて肩を力強く握り潰した。
グチャリと潰れたその瞬間、タイタスの中で【ナニカ】がパツンっと音を立てて切れた。
タイタス
(………あれ………?痛くない………???
全然痛くない…痛みが無い……僕には痛みが無い………???
それに僕の身体……お腹に【うろこ】が生えてる……???
何コレ……硬い……もしかしたらこれならマクベスを守れる………?
………嗚呼……そうだ……マクベスを守らなきゃ……………。)
ジュリエット
「タイタスッッッ!?!?危ないっっっ!!!!」
(タイタスの所に変な首だけの化け物がっ!!
駄目っっっ!!!!させないっっっ!!!!
絶対にやらせないっっっっ!!!!
…………でも………恐い………だけどっっっっ!!!!)
NC②
君は【アリス】、愛らしく震える少女。
けれど君の大切な、大事なモノを守る為ならばその力を振るいなさい。
君は相棒たる銃の全てを知っているでしょう。
あんな不出来な出来損ないのソルジャー共とは違うのです。
君は狙った全てのモノを確実に貫き
さぁ、君の指で銃声の歌を響かせ、その圧倒的な力で敵を滅ぼし給たまえ。
ジュリエット。
…………君は
ジュリエット
(もうっっっっ!!!!考え事は今は後回しっっっ!!!!
今は集中………集中するのよっっっ!!!!)
「………今だっっっ!!狙えっっっ!!!!
穿てぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっ!!!!」
NC①
ジュリエットの放はなった二丁拳銃の弾は敵のドラッグイーターの頭部を吹き飛ばし、赤い液体をドロドロと流しながらドラッグイーターの悲鳴が響き渡った。
ジュリエット
「やったぁぁぁぁっっっっ!!!!当たったっっっっ!!!!」
マクベス
「良くやったっっっっ!!!!ジュリエットッッッッ!!!!
本当にジュリエットが味方に居てくれて心強い事この上ないな。」
ジュリエット
「でしょでしょぉぉぉっっっ!!!!
もっと褒めてくれたって良いんだからねっ!!!!」
マクベス
「そうしてあげたいのは山々なんだけどまずはコイツらを片付けてからさ。」
ジュリエット
「分かってるわよっっっ!!!!!
マクベスも油断しないでよねっっっ!!!!」
マクベス
「
タイタス
「(………嫌だ………嫌だ……嫌だ………。
またマクベスがジュリエットを見ている…………。
嫌だ………嫌だ………そうだ………マクベスに見て貰う為なら頑張らなきゃ……。
守らなきゃ……守らなきゃ、守らなきゃ……どれだけ自分を犠牲にしても…………。)」
マクベス
「…………
タイタス
「え…………?何でもないよ………エヘへ………。
大丈夫だよ………マクベス…………アハハ………。」
マクベス
(駄目だ……まだタイタスは正気に戻っていない。
このままだとタイタスの心が持ちそうにない……早く終わらせなければ……。)
「………っタイタスッッッ!!??危ないっっっ!!!!
下がれっっっっ!!!!!!」
タイタス
「………え………???………ぁっ………脚………が…………。」
(今の敵の一撃で足が潰れた……これで僕はもう上手く動けない………。
でも……足がまだ潰れただけで………身体は痛くない………これならマクベスを守れる………。)
NC①
タイタス、貴方に戦う力は無い。
例え最低限の武器は与えられても、
貴方に与えられたのは守る力。
大切な大事なモノが傷付くのを何よりも恐れる君は自分が傷付く事を恐れてはいけない。
貴方は盾、動き続ける屍の壁。
何時でも
さぁ、存分に其の身体を使いなさい。
ただし、気を付けて。
壊れて、壊れて、壊れて、壊れ続けた果ては……分かるでしょう…………???
タイタス
(
守らなきゃ………守らなきゃ……僕が………マクベスを守らなきゃ………。)
ジュリエット
「タイタスッッッッ!!??待っててっっっ!!!!
今そっちに行くからっっっ!!!!!!」
マクベス
「駄目だっっっ!!!………ジュリエット、落ち着くんだ………。
君は
ジュリエット
「でもっっっ!!!!タッ、タイタスの足が………大怪我してるじゃないっっっ!!!!
りょっ、両足が変な方向に曲ってるじゃないっっっ!!!!
そんなんじゃ立ち上がれないし、逃げる事も出来ないじゃないっっっっ!!!!!」
マクベス
「安心して、ジュリエット。
タイタスの
傷は深く損傷は激しいがまだ動けるようだが………。
タイタス、大丈夫かい?動けない様なら避難した方が……。」
(タイタスの身体………良く見たら腹部に………何だこれ……?
………これはうろこ…………?
もしかしてタイタスは
それにジュリエットは銃の扱いが完璧に出来ている………。
これならば敵の撃破も可能なんじゃないか………?)
タイタス
(
マクベスが僕を見ている………マクベスに見て貰える為にもっと守らなきゃ………。)
「だっ、いじょぅ………ぶ……大……丈夫……だよ……。
僕は立てるっ、よっ……ホラっ……こうやって……スコップを杖の代わりに……ね?」
ヴァイオレンタ
「ウフフフフフッ……アら?
ジュリエット
(
「っっっ!?!?危ないっっっっ!!!!マクベスっ!!!!!!」
マクベス
「うわぁっ!?……っててて……ちょっ!?えっ!?ぉっおい!?何、寄り掛かってっ………タッ、タイタスっ!!!???
まさか
すまないっ!!!!私が油断したばかりにっ!!!!また傷を受けてっっっ!!!」
タイタス
「…………だっ、い、じょぅ……ぶ……………。
大………丈夫……だよ………。大丈夫……少し掠っただけだから…………。」
マクベス
「何を言っているんだ………腹が切れているじゃないかっ!!
頼む………無理をしないでくれ………っっっ!!」
(早く終わらせなければタイタスはずっと
ん?何故、
この状況を
こんな風に傷付いているタイタスを見て、何も思わないのか……?
NC②
タイタスは今にも泣き出してしまいそうな悲痛な訴えをするマクベスに満面の笑みを浮かべた。
無邪気にあどけなく、頬を赤く染めながら恍惚とした優しい微笑みと、歪んだ瞳のまま
タイタスがマクベスの手を借りてゆっくりと体勢を直していると、前方から獲物を狙うゾンビとドラッグイーターの集団の無慈悲な牙が追撃を与える為に迫っていた。
ジュリエット
「マクベスっ!!そっちに敵の一兵がまだタイタスを狙ってるわっっっ!!」
マクベス
(今は考えるなっっっ!!!!やるべき選択を間違えるなっっっ!!!)
「よくも………よくも……
NC①
マクベス、貴方は世界の真実が分からずとも、大切な大事なモノの心は理解出来るでしょう。
他の誰より、貴方には大切な大事なモノの心が見え、仲間を支え導く事で絶望に立ち向かう力が
貴方の声は反撃の
素早く動き、正確な一撃を放つ力を宿す貴方の
さぁ
マクベス、貴方は
タイタス
(奴等、弱ってる僕を狙ってる……ならっ!!!)
「マクベスっ!!今だよっ!!!!!!」
マクベス
「………このバケモノ共がぁぁぁぁぁぁ!!!!
ハァァァァァァァァッ!!!!
消え失せろぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
タイタス
(
僕の声が届いてくれた……マクベスが僕の代わりに切り裂いてくれた………嬉しい……。)
マクベス
「
タイタス
「凄い………凄いよ…マクベス………。って…………何コイツら…………???
マクベスが見えないじゃないか……邪魔だよ………消えて…………。」
NC②
タイタスを襲おうと牙と刃で襲い掛かった敵陣を、マクベスは自身の持つ日本刀でドラッグイーターの群れの身体を切り刻むと、群れの集団は力無く崩れ落ち、ただの肉塊となって動かなくなった。
そしてその背後からマクベスに群がりだしたゾンビの集団をタイタスは自身の左腕のシザーハンズで切り裂き、ゾンビの集団は低い唸り声と呻き声を上げ、あっけなくバタバタと倒されていった。
ジュリエット
(凄い……マクベスの動き……まるで優雅な舞を踊ってるみたい……。
それに深手負っていても戦えるタイタスも凄い……。
これはアタシも負けてられないわねっっっ!!!)
「やるじゃないっ!!マクベス、タイタッッ!!
だけどアンタ達揃って無茶だけはするんじゃないわよっっっ!!!」
タイタス
「僕はまだやれる………守るんだ………守らなきゃ、守らなきゃ、守らなきゃ…………。」
ジュリエット
「おいっっっ!!!!こらぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!
タイタスゥゥゥゥゥゥッッッ!!!!!アタシの事、無視すんなっっっ!!!!
馬ぁぁぁぁぁ鹿ぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」
タイタス
「マクベスを守れるのは僕だけなんだ………だから守らなきゃ………って、誰が馬鹿だぁぁっっ!?!?
僕は馬鹿じゃないっっっっ!!!!って………ぁれ……ジュリエット……???」
ジュリエット
「やぁぁぁぁぁっと顔こっちに向けたわねっっ!!!
ホラッッッ!!!!守るのは良いけど無茶ばっかして、俯むいてたら守れるモンも守れないでしょっっっ!!!
そ・れ・にっっっ!!!後で可愛いがって貰うんでしょ!!!!!」
タイタス
「ぇっ?!か、可愛いがるぅ!?可愛いがるって……何をぉぉぉぉっっっ!!??」
ジュリエット
「ンなもん後でマクベスにたぁぁぁぁぁっぷりと抱き締めて存分にイチャついて可愛がって貰う事にきまってんでしょっっ!!!
まだまだ本丸が残ってんだからしゃきっとして顔を上げなさいっっっ!!!!
来るわよっっっ!!!!」
タイタス
(だっ抱き締めて、イチャついて可愛がってぇぇぇっっっ!?!?
そ、そんなっ、まだっ、こっ、心の準備がっっっ!!!)
「ぁ、は、はいぃぃぃっ!!!サー、イエッサァァァッッ!!!」
マクベス
「おいおい…ジュリエット……。」
(ジュリエットに言われなくても充分、たっぷりとタイタスにはシてあげるさ……。
でも………ありがとう……これでタイタスが少し正気を取り戻せた。)
「やっと顔を上げたね………タイタス…………。
さぁ、一緒に戦おう………君には
タイタス
「…………マクベス……うん、守りは任せて……君を守り抜くと誓うよ……。」
マクベス
「フフフッ………良い子だ………。」
ジュリエット
「良い雰囲の所、悪いんだけど………マクベスッッッ!!!タイタスッッッ!!!
そっちにまた敵の集団が向かってるわよっっっ!!!」
マクベス
(チッ……あの後方の軍服の連中が動き出し
マズい……今連中の攻撃を受ける訳にはいかないっっ!!!)
「ジュリエットは奥の兵士の集団を狙うんだっっっ!!!!
前衛は
奴等が
頼むっっっ!!!!!!」
ジュリエット
「まぁぁっっかっっせぇぇぇなさぁぁぁぁぁぁぁぁいっっっ!!!!」
(集中して……良く狙って……この銃なら出来るっっ!!!!!!!!)
NC①
ジュリエットは背中に背負っていたアンデッドガンを構える。
その銃は大量の破壊の雨を降らせる代物。
研ぎ澄された確実に貫く絶対意志の力。
さぁ、貴女の持つ力を解き放ちなさい。
ジュリエット
「ターゲット…ロックオン………今だっっっ!!!!
射撃開始っっっ!!!!
沈めえぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!!」
NC②
引き金を引き、アンデッドガンが持つ力を最大限に解き放つと、大量の鉛の雨が降り注ぎ出す。
容赦なく敵の一軍を撃ち続け、銃弾が炸裂する爆発の威力も
ジュリエット
「シャァァァァァァッッッ!!!!!!
どぉぉぉぉんなもんだいぃっ!!!
アタシに掛かればこんなもん、お茶の子さいさいよっ!!!
残ってる敵もアタシがやっつけてやるんだからっっっっ!!!!!」
ヴァイオレンタ
「ぁ……ア………あ゙あ゙あ゙ぁ゙ア゙ァ゙あ゙ァ゙ぁ゙っっっ!!!!
いや、嫌、いやぁ゙ぁ゙あ゙ぁ゙っっっ!!!!
愛がっ!!!愛がぁぁぁぁぁっ!!!!」
NC①
地面に散らばる無数の肉片を見たヴァイオレンタは突如として目を見開き、何かに怯えすくむ様にガタガタとその身体を震わせ、持っていた剣で地面を何度も何度も切り付けていた。
すると何処からともなく3人がヴァイオレンタと遭遇する前に聞こえてきたものと同じパイプオルガンの音色が響き渡る。
マクベス
「何だっ!?この音っ!?ぐぁあぁっ!!!
頭に直接響いてっっ!!!」
タイタス
「ゔぁ……ぐるじぃっ!!!!
ぎ、ぎもぢわるいぃぃっ!!!」
ジュリエット
「こ、れっ、あの時のパイプオルガンのっ!!!!
がぁぁぁぁぁっ!!!!!」
NC②?
〘───あぁーぁ。
何をしているんですか、ヴァイオレンタ?〙
ヴァイオレンタ
「ヒッ!?!?……ァ…ああ………さ………ま……ッ!?」
NC②?
〘我等の【家族の
いっそまだその辺の【
ヴァイオレンタ
「ォ……し………くだ…ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙……」
NC②?
〘はぁぁぁぁ????
謝って済む事ですかぁぁぁぁぁ?
オマエはワタクシ達の【家族】の一員。
我らの【家族の
……ヴァイオレンタ、お前がやるべき事はたった1つ。
【B.A.B.E.L.《バベル》の番人】の務めを果たし、【家族】で居いたいならもっともっと戦い、【
それだけなんですよぉ????
そんな事すら果たせないならば…………。
………オマエ………また【棄てられたい】んです…………?〗
NC①
パイプオルガンの音と共に誰かが話している声が混じっているが、酷いノイズ音で掻き消され、3人の耳では聞き取れず、その不快な不協和音で思考と心が蝕まれ、3人は苦しみ足掻き、その場に膝を着いてしまう。
しばらくすると、時間にして数分でパイプオルガンの音色はピタリと止まり、3人は少しの身体と心の違和感は多少あるが時期に回復する程度に治まった為、身体を起こして体制を整えようとする。
ジュリエット
「ぅ、うぅ……と、止まった……???」
マクベス
「皆、無事、だな……少しクラクラする程度ならまだ、戦えるっ……体制を整えるぞ…。」
タイタス
「ぅ、ん……大丈夫だよ、マクベス……。
ん?………な、何してるんだ、あいつ!?!?」
NC②
タイタスがヴァイオレンタへ視線を移すと其処には自らの手で自分の腹を貫き、赤くヌメヌメとした
その姿はまるで高温に焼けた鉄の靴を履いて、踊り狂う魔女のそれと同じ姿である。
ヴァイオレンタ
「ぁ……ぁ……あ゙あ゙あ゙ぁぁ゙っ!!!!!
イヤいやいやいやぁ゙ぁ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ァ゙ぁ゙ぁ゙ッ!!!!!!!!
捨てないで棄てないで捨てないでっ!!!!!!!
やめやめてやめてやめてぇぇぇぇェェエエ工っ!!!!!!!!!」
マクベス
(捨てないで………?やめて………?
一体誰に対しての言葉なんだ?
音が鳴り止んだ瞬間、急に髪を掻き毟って
それに無我夢中で剣を振り回し始めているが…やっぱり何か妙だ……先程とは様子がおかしい……。)
「奴は
そんな闇雲に振ってもそんな攻撃なんて当たるわけが………。」
ジュリエット
(何っ!?いきなりっ!?
さっきとは違ってまるで子供みたいに泣いてるし、この娘まるで何か
ヴァイオレンタ
「ぁぁぁ……フフフッ……アはははっ!!!!!
ワタシの、ワたシ達のぉ忌ムゥゥぅべキぃぃ寵ぉぉォォオぉぉぉ愛ぃぃぃのォォオ子らヨぉォっっっ!!!
ズゥぅゥぅとぉォォおぉオおっっっ!!!!
みンな、ミンナ、みんなっっっ!!!
しあわセ、幸せ、幸せぇぇぇぇぇっっっ!!」
タイタス
(あの動き……まるでダンスを踊り出したみたいな……違う、あれは無駄に剣を振り回しているわけじゃない……遠心力……まさか斬撃の威力を底上げしているっっっ!?!?いけないっ!!!!)
「マクベスッ、ごめんっ!!!!!」
NC①
タイタスが敵の動き気付いた瞬間、ヴァイオレンタはニタリと不気味な笑みを浮かべ、振り上げた大剣の斬撃の一線をマクベスへと向けた。
その技は、まるで高き
直撃すれば確実に死を迎える。
それを承知の上でタイタスはマクベスの上にドンッと突き飛ばし、覆い被さる様に庇った。
庇われた事でなんとかマクベスはギリギリ無事であったが、タイタスの右腕はあらぬ方向にひしゃげて斬撃を受けた衝撃で、醜く潰れ、血飛沫をあげた。
マクベス
「タイタス!!???クソッ!!!!!!
大丈夫かっ!?!?タイタス!?!?
しっかりしろっ!!!!!」
(これは……タイタスの右腕が………潰れている……不味いこのまま戦い続ければ先にやられてしまうのは………嫌だっ!!!そんな事はさせはしないっ!!!!!)
タイタス
「グゥッッ!!!!!
っだ、大丈夫………僕は大丈夫…だよ………。
…こんなの全然へい、きだから……それにマクベスを守れた方が嬉しいんだ…………。
凄く………凄く……嬉しいよ………。
それに、まだ動くなら、戦わなきゃ……っ!!!!」
(まだだ……まだ身体からだは動ける……。
マクベスが僕を見てくれた………だから………もっと…僕がマクベスを守らなきゃいけないんだ………!!!)
ジュリエット
(駄目………長引かせればあいつからの言葉で何かが分かったかもしれなかったけど、これ以上はタイタスが持たないっ!!
………アタシがやれる事は2人を守る事。
その為なら痛みを
「次弾装填完了っっっ!!!!
アタシの【家族】に触れんじゃねぇぇえええっ!!!!!!」
マクベス
「これはっ!?!?兵士の集団を殲滅した銃による攻撃っ!?!?」
(今のジュリエットの銃弾の一撃のお陰で奴にダメージを与えれて奴の周り似た他の雑魚も掃討出来たっ!!!
この隙に体制が整えれるっ!!!!)
「ジュリエットッ!!!!君はそのまま後方から射撃攻撃で敵を惹き付けてくれっ!!!
タイタスはまだ動けるなら
やるぞっ!!!!2人共っ!!!!」
ジュリエット
「了解っっっ!!!!!!!!」
タイタス
「了解っっっ!!!!!!!!」
ヴァイオレンタ
「がぁあ゙ア゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙A゙a゙a゙a゙っ!!!!
ちょぉぉオあァァぁあぃぃぃぃっ!!!!
ワたし達ノぁぁぁ愛ぃぃぃぃぃっ!!!!」
マクベス
「先まずは片腕ぇえええぇっ!!!!!
動きを封じるっ!!!!!!!!!!」
タイタス
「僕がマクベスに見て貰うんだっ!!!!
その為に這いずれない様に
さぁっ!!!僕以上に哀れになりなよっ!!!」
NC②
ジュリエットから繰り出されるの鳴り止まない銃撃の豪雨とタイタスとマクベスの斬撃の嵐がヴァイオレンタの身体を
片腕と肩を失い、腹部からは赤黒い臓器を零しながら痛みに歪んだ顔で血涙を流しながらもう一度ヴァイオレンタはタイタスに重症を与えた斬撃を繰り出そうと構えた。
ヴァイオレンタ
「グァァ……あ゙………ずっと……ワタシ……あぁ…ぁ゙ぁァ゙ァ゙ぁ゙a゙ッ!!!!!
幸せ幸せシアワセェェェ!!!!!
あ゙ァ゙ぁ゙a゙A゙あ゙あ゙ァ゙ぁ゙っ!!!!」
タイタス
( まさかまたあの斬撃が来るっっっ!?!?マクベスっ!!!!駄目だっ!!!!
クソッ!!!!間に合わないっ!!!!)
「避けてっ!!!マクベスッ!!!!!!」
マクベス
(重い一撃が来るっ!!!!!!
直撃をっ!!!軌道を逸そらすっ!!!!)
「っぅ゙!!!ッタイタスッ!!!!今だっ!!!!!
タイタス
「うおおおおおおおおおおおおっ!!!!!
マクベスはお前なんかにあげないっっ!!!!!
マクベスの傍にいるのは僕だぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
ヴァイオレンタ
「ギ……あ゙………ずっ………と……ル…ガァ……シ……ワタ…………あぁ…あ゙ぁ゙ぁぁ゙A゙a゙A゙a゙a゙ッ!!!!!?」
マクベス
「こいつっ!!!??
心臓を貫いてなお、まだ動けるのかっ!!??
だがこれでは動けはしないっ!!!!」
タイタス
「やっちゃえっ!!!!!!!
ジュリエットォォォォォォォォッ!!!!!」
NC①
タイタスとマクベスの2人が繰り出した斬撃がヴァイオレンタの両腕を切り飛ばしたと同時期に彼女の首元から何かキラリと光るモノが地面
に転がり、キンッ!っと言う金属音が響いた。
それにジュリエットはいち早く気付き、ヴァイオレンタの一瞬の表情の変化を見逃さなかった。
その顔はまるで安堵と涙を浮かべた儚げで優しい笑顔であったがジュリエットはそれを振り払う様に照準をヴァイオレンタの脳幹へと合わせ、銃弾を繰り出した。
ジュリエット
(えっ……???今、笑った????
それにマクベスとタイタスの同時攻撃の一撃で何かネックレスみたいなモノが落ちてが砕け散った…………???
っううんっ!!今は考えないっ!!終わらせるんだからっ!!!!!)
「これでラストォォォォォォッッッ!!!!!!」
ヴァイオレンタ
「………ゥ…ァ……オ………わ……ごメ……ァ……る…ガ……………。」
NC①
場面反転───【
NC②
『アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!!!!!!
さぁあぁぁ
あの愛玩人形の無様なぁぁ姿をおぉおっ!!!!
本っっっ当ぉぉぉぉに
アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!!!!!
あーーー
NC①
『………………。』
NC②
『しぃかぁしぃ、事前準備し調整したとはいえ、所詮は紛いモノの欠陥品。
クソの役にも立たない
使いモノにもなれない、
ま、最初から期待なんてしていませんでしたが、それでも初戦としては中々良い方ではないでしょうかね?』
NC①
『…………そう………。』
NC②
『……おぉんやぁぁあぁあぁ???
何かお気に召しませんでしたかぁ???
……フフフッ…
……えぇ、えぇ。
今はこれ以上の
その
NC①
『…………黙れ…………。』
NC②
『おや?おやおやおやおやぁぁぁ???
身体が首だけ残して潰れてしまいましたか。
んんん~これはコレで
下から貴女様の
しかし………はてさて、ワタクシは事実を申しただけですのに、貴女様の一体何が気に障ったのでしょうねぇぇぇ???』
NC①
『……
お前のツマラナイお喋りはに心底、
首だけ残したとはいえ、その姿になっても御託を並べるお前の言葉には飽き飽きなの。
それにさっきからお前、一体【誰】にモノを言ってるか……分かってるのかしら………?
身の程を
次は……
NC②
『
何と何と何と美しいのかっ!!!!!!!!
申し訳御座いませんっっっ!!!!
我等が敬愛なるぅぅっ!!!!親愛なるぅぅっ!!!!
ワタクシ達の【家族の
ついつい、【
出過ぎた真似と失言の数々っっっ!!!
非礼をどうぞ、御赦し下さいませっ!!!!
罰は何なりと御申し付けを…………。』
NC①
『……次の【
あの子達は次に進もうとしている、お前がその準備を早く進めるなら今回の悪ふざけは目を
NC②
『嗚呼っっ!!!
深く感謝申し上げますっっっ!!!!!
では……よいしょっと。
やはり、身体がある方が貴女様のお傍にお仕えし安くて良いですねぇ。
フフフフッ………では彼等は互いに傷を治し合い、何かに気付いたりするのでしょぅぅぅぅう。
その間にワタクシは次の【
それにどうせ彼等が【
NC①
『…………そうね…………………。』
NC②
『ではお先に参りますね…………………。
フフフッ…………そろそろあの【箱》】の中身も動き出すでしょう…………………。』
NC①
『……………えぇ…………。
ようやく、アナタに会えるわね……【
NC②
場面反転───【
マクベス
(少しっ……持っていかれたがこの程度ならまだ動けるが……)
「ようやく終わった………のか…………。」
タイタス
「マクベスゥゥゥゥゥゥっ!!!
マクベスッ!!!!マクベスっ!!!!
ごめんなさいっ!!!ごめんなさいっ!!!!
僕がマクベスを守るのにっ!!!
なのに君に怪我をっ!!!」
マクベス
「……大丈夫…大丈夫だよ…タイタス……。
心配してくれてありがとう。
でも君はちゃんと
タイタス
「僕は大丈夫、平気だよ……ジュリエットが支えてくれたから……。
そっか、僕はちゃんとマクベスを守れたんだ……良かった………。」
NC②
抱き合い顔を見合わせたタイタスとマクベスの元に後方からジュリエットの駆ける足跡が近付き、2人の姿を見たジュリエットは安堵の声を漏らした。
ジュリエット
「よ、良かった……皆、生きてる……ってちょっと!?!?タイタス!?!?
アンタッッッッ!!??ボロボロじゃないっ!?!?!?」
タイタス
「終わった……守れたぁ………良かった……マクベス……マクベス………。」
ジュリエット
「守れたぁ………じゃなぁぁぁぁいっっっ!!!!!
マクベス、マクベス、マクベスって言ってんじゃないわよっっっ!!!
こぉんのぉっっっ!!!馬鹿っっっ!!!アンポンタンッッッ!!!
とにかく早く治療しなきゃっっっ!!!!」
タイタス
「えっ……あ、れ…………?えっ……?ちょっ……ジュリエット………???」
ジュリエット
「今気がついたんかっ!!
こんのぉど阿呆っ!!!!
こらぁぁぁぁっ!!!動くなぁぁぁぁっ!!!
じっとしてなさぁぁぁぁぁぁいっ!!!!」
マクベス
(奴はもう動かないだろうが……確かめなければならないな………。)
「ジュリエットがタイタスを治療してくれるみたいだが……ん……???
これは……ドッグタグ…???……回収しておくか………。」
NC②
──────────その時。
突然君達の背後からガタガタと【《《ナニカ》】が音を立て始める。
ジュリエット
「なっ!?!?何っ!?!?」
タイタス
「えっ、ま、また敵ぃっ?!!?」
マクベス
「まさかまだ動けていたのかっ!?!?!?」
???①(NC①兼役)
「ひゃぁっっっ!!??……ぁっ………ぇっと……あの………ぉっ……お早う………御座います………???」
ジュリエット
「えっ!?!?」
タイタス
「へ???」
マクベス
「なん、だと……っっっ?!?!」
NC②
──────ハイハァァァァァァァイッッッ!!!!
いやぁぁぁぁぁぁ皆様ぁぁぁぁっ!!!
大っっっっっっっ変っっっ!!!
気になる
いやっ!!!残念っ!!!
おやおやおやぁぁぁ???
皆様は続きが気になりますかぁぁぁぁぁぁぁ???
ええっ!!!!そうですともっっっ!!!!
気になりますよねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
それは次回の【
それでは皆様……また次回の【
NC①
永い後日談のネクロニカリプレイ風 声劇
『The Fake World of the End(ザ フェイクワールド オブ ジ エンド)』
『第壱章 Columbine(コランバイン)~オワリのハジマリ~』
~完~
──to be continued(トゥ ビィ コンティニュード)…………───
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます