第8話 本当にあるんだ。虫の知らせって……。

 エンジェルンと一緒に基点の一つを壊滅させてから二日が経った。

…まぁ、一緒にって言っても私は見てるだけだったけど、『俺を助けたのは事実だろ?』と、たった一回死角からの追手を伝えただけで私にはあの基点を壊滅させたって言う権利があると言って聞かなかった。

とにかく、基点の一つを壊滅させたからなのかは分からないけど、少しだけ商店街や駅でのもめごとは減ったように思う。

『希望的観測から来るまやかし……要は思い違いだバカ。そんなすぐには変わんねぇよ』なんてエンジェルンは言うけど、もしかしたらって考えると少しだけ嬉しい気持ちになれた。

だから、少しでも早く次の基点を壊したい。壊して、私の思い違いが現実になるようにしたい。

……だけど、二つ目の基点はまだ見つかってない。

勿論、次の日からパトロールに行ったし、零時を回っても探したりした。

でも、見つからなかった。

影も、形も……。

 《ったく、気にし過ぎなんだよ》

 ーーでも、エンジェルン……

 《向こうだって馬鹿じゃねぇ。一か所潰されたら残りはガードを固める。当たり前の動きじゃねぇか》

 ーーそれはそうかもしれないけど……。

学校でのお昼休み。珍しく屋上の入り口近くの隅の日陰でお弁当を食べながらエンジェルンのため息に頭を悩ませる。

エンジェルンの言う通り、味方がやられたのに何の対策もしないはずがない。だからこうなるのは当然なのかもしれないけど、ならどうして先に全部に目星を付けてから攻撃を仕掛けなかったんだろう。

 《あぁ?んなのまどろっこしいからに決まってんだろ。俺は待ってらんねェんだ》

 ーーそんな身勝手な……

 《なぁに。最終的に全部潰しゃいい。なんてこたねぇ》

 ーーえぇ……?

けらけらと笑いながら無責任な発言をするエンジェルンに頭が痛くなってくる。

戦いの時はあんなにかっこよくて頼りになったエンジェルンが、今はこんなにも無責任で出たとこ勝負のテキトーな人になってるなんて信じたくない。

これで手遅れになったらどうするの……?

 《っは!最初あれだけ嫌がってたくせによく言うぜ。ま、成長って事なんだろうけどよ》

 ーーそ、それは……。自分でも現金だなぁとは思うけど……。

エンジェルンの指摘で肩身が狭くなる感覚が私を襲う。

彼女の言うようにおかしな話なのはそうだと思う。あんなに戦うのを嫌がってたのにいざ成果が出たらまるで自分の手柄のように喜んで次を求めてる。とても悪質な考え方だ。

最早邪悪と言っていいかもしれない。

 《別に責めちゃねぇよ。寧ろ一回成功してんのにまだゴタゴタ抜かすようだったらぶん殴ってたとこだぜ》

 ーーま、また?

 《『また』ってなんだよ。まだ殴った事ねェだろ》

 ーーあ、あるでしょ?基点探しに行く初めての日の前の日に……。

 《あぁ?あんなもん殴った内に入るかよ。俺が殴った時は身体が浮く時だぜ》

 ーーちょ、ちょっと!?

あまりに不穏な発言に反射的に両手が頭の護りに入る。

……って、今は私が主導権を握ってるんだから殴られないのか。

 《あ?殴れるぞ》

 ーーあいた!?

一瞬の油断の隙に頭頂部に走った軽い痛み。

それは初めてエンジェルンに殴られ……小突かれた時に似た痛みだ。

 《っはは。身体の主導権を握っていようが何だろうが意識体が消えるわけじゃねぇからな。心の内に秘匿されてるだけで殴れるってわけだ》

 ーーそ、そんなぁ。後出し多過ぎだよ…。

 《聞かれなきゃ答えねぇからな。第一この手の事は俺の方が先輩なんだぜ?お前の知らねぇ事知ってるに決まってんだろ》

 ーーそ、それは……。うぅ。

得意げに笑うエンジェルンに何も言い返せず、頭を抱えていた両手が静かにお弁当とお箸に流れていく。

確かにエンジェルンの言う通りなんだけど、すごく悔しい……。

なんて、感じた時だった。

 「……あら、マジシャンの」

 「!?」

唐突に、なんの気配もなく私は女生徒に名前を呼ばれた。

 「奇遇ね。いつもここで?」

 「い、いえ!……その…普段は教室で…!」

 「そんなに驚く事じゃないでしょ?屋上なんだから、ここ」

 「あ……はい…」

屋上と校内を繋ぐ扉から出て来たのは透き通った金髪をサイドテールにまとめた美少女……朔間ちゃん。

以前、トイレで会った時に私とエンジェルンの入れ替わりを目撃したあの子が何を目的としているのか私の方へと歩み寄ってくる。

不思議とスローモーションに見える淑やかな歩みで。

 「隣、いい?」

 「え……?ど、どう、ぞ」

 「ありがとう」

朔間ちゃんはただ歩いて私の傍まで寄って来た。

なのに、私は彼女が目の前に来て話しかけてくれるまでその歩くという仕草に目を奪われていた。

理由は……多分、現実離れした美しさ、なんだと思う。

あの時も思った事だけど、改めて見ても朔間ちゃんの美少女ぶりは他の可愛い子達とは別格だった。

色白の肌、砂金のような透き通った金髪、ただいるだけで絵になるモデルのようなすらりとした姿、その上耳に優しい声と落ち着いていてどこか上品な話し方。

どれも同じ女子の私から見ても彼女が女の子の完成形の一つだと認める以外に答えが出てこない。

 《…過剰評価し過ぎじゃねぇのか?こんな吹いたら飛びそうな奴のどこがいいんだよ。胸なんかBくらいしかねぇし》

 ーーエンジェルンみたいな可愛さとは違うの。こういうのが正統派の美少女だよ。

 《テメっ!?また可愛いって言いやがったな!?》

 「どうかした?」

 「あ!な、なんでもないです!!」

 「…?」

 《……覚えてやがれよ》

あ、危ない危ない。

目の前に朔間ちゃんがいるのも忘れてエンジェルンと会話したせいで不思議な顔をされてしまった。

何も知らない普通の人に魔法少女がどうのなんて話をしたら間違いなく危ない人認定されちゃうし気を付けないと。

 「…とりあえず隣座るわよ?」

 「ど、どど、どうぞ!」

変なところで妙に意識してしまった私は改めて朔間ちゃんに話しかけられて気が動転してしまう。

それでも何とか身体を動かして場所を作り、彼女はそこに腰を下ろした。

……瞬間にすっごくいい匂いがした。

な、なにこれ。こんなに柔らかくて心が落ち着く匂い初めて嗅いだ。ずっと嗅いでいられる……。

 《うへぇ。なんだこのナヨっちい臭い。これならお前が使ってる親父用のボディソープの方がまだいいぜ》

 「ごはん中にごめんなさい?見かけたからつい声をかけたくなったの」

 「う、ううん。全然平気、です!」

 「敬語だなんて他人行儀しなくていいわよ。同じ生徒同士なんだし」

 「あ…!は……う、うん」

デリカシーに欠けるエンジェルンの言葉を完全に無視して右隣に座る朔間ちゃんとの会話に集中する。

私だって好きでお父さんのシャンプー使ってるわけじゃないもん。お母さんもそれが好きで使ってて言い出すタイミングが無かっただけだもん。後、どういうのがいいのか分かんないんだもん。

 《無視できてねぇじゃねぇか》

 「それで、まだマジックの練習はしているのかしら?」

 「…え?」

 「トイレで会った時、手品がどうのって話してたわよね?忘れてたかしら?」

薄く微笑み小首を傾げながら朔間ちゃんはそう聞いて来た。

私と彼女の間にある共通点なんてそのくらいだ。だから聞かれたっておかしくもなんともないし、そもそもさっきからそれを意識して私は話してる。

だから聞かれるのは全然おかしく無いのに……。

なのに、まるで嘘を指摘されたような感覚が私を襲ってる。

 「お、覚えてる、よ?あ、あはは」

心臓が一気に膨張して、破裂させないように何とか無理矢理戻して、でもその反発で更に大きく鼓動を打って。

少しずつじゃない。一気に私の鼓膜は激しい鼓動で覆われて、そのせいで私の中から冷静さは失われた。

 「あのマジック、凄かったわ。まるで本当に、魔法みたいで」

微笑みが更に大きくなる。口端が目に見えて吊り上がって、なのに彼女からは不気味さは何も感じない。ただの微笑み。

それが、なおの事見透かされているみたいで恐ろしかった。

きっとこんな表情を余裕と言うんだと直感的に理解できてしまう。

……ううん。そうじゃない。そうじゃないでしょ。

どうして私はその顔を余裕の笑みだと、思っているの? 

 「ねぇ。貴女はどう思う?」

耳鳴りのようにいつまでも鼓膜で反響する音で彼女の声は聞こえた。

それは少しずつ私の周りから音を消していくみたいにいつまでも耳の奥に居座っているようで、でも本当は一瞬なのは分かっていて。

だけど、一瞬で他の音は私の傍から消えていった。

ただ、静かな空間を思わせる無音だけが耳鳴りの声を誇張して……。

 《落ち着けよ相棒。あん時言った事忘れたか?》

周りからの一切の音が消えた時にエンジェルンの声が私の中から聞こえた。冷静で、落ち着いた声だ。

お陰で悪い集中が切れて周りの音が少しだけ戻ってくる。

風や校庭で騒ぐ生徒の声だけど、普段通りの音というだけで私の心は少しずつ冷静さを取り戻していく感じがした。

でも、エンジェルンに返事は返せない。

こんなタイミングでエンジェルンと会話したらそれこそ手品は嘘だったと告白したのと変わらなくなってしまうから。

 《…いいか、よく聞け。俺はあん時『親友同士だったら隠し事はなしだ』っつったはずだ。つまり、バレても問題ねェんだよ。ミヨん時だって近しい奴ら何人かには打ち明けてたしな。バレたところで別にお咎めがあるわけでもねぇ。だからちっと落ち着け》

私の考えを読み取ってくれたエンジェルンは返事を返せないと分かっていてもそうアドバイスをしてくれた。

でもそうじゃない。私がこんなにも嘘がバレるのが怖いと思ってるのは……。

 「実は、私も興味あるの。マジックに」

 「!!!!」

まるで確認のようだと思った。

ずいと寄せられた朔間ちゃんの顔が……。とっても可愛らしいはずの彼女の顔が、何度も脈打つ私の心を鷲掴む。

魅了ではなく、拘束の意図を私に覚えさせて。

 「できるかしら?私にも魔法って」

 「あ、ああ!ご、ごめんね?私急用思い出しちゃった!」

更に寄せられる顔を避けるようにして立ち上がり、お弁当箱をしまわずに手にした私はその場から立ち去りすぐに校舎に入って扉を閉める。

そうして急ぎ足で階段を降り始めた。出来るだけ急いで、可能な限り遠くまで行くつもりで。

 《お、おいおい。どうしたよ。別に話したって……》

 「(た、確かにおばあちゃんの時は良かったかもしれないよ!?でも、今は駄目だと思うの!)」

驚き気味に話しかけてくるエンジェルンに強く首を振って答える。

 「(だって、今回の敵は同じ魔法少女かもしれないんでしょ!?)」

朔間ちゃんから逃げた理由を。

思い過ごしであって欲しい、私の憶測を。

 《そ、そりゃあお前、可能性はあるっつったけどよ…。流石に心配し過ぎじゃねぇのか?》

 「(だったらいいの。でも、エンジェルンも言ってたみたいに相手が防御を固めてるとして、それだけじゃなかったとしたら?)」

屋上から三階へ。三階から二階へ。降りる速度を極力落とさないように努力しながらお弁当に蓋をしてお箸入れにお箸を何とかしまう。

一度お箸を落としそうなったけど何とか堪えられたのは幸運だった。ここで立ち止まったら追いつかれてしまう。……そんな確信めいた不安があったから。

 《……まさか、偵察に来たってのか?》

 「(警告かも知れない。これ以上邪魔するなって。お前の顔はもうバレてるんだぞって)」

そんな風にお昼の後始末で気を紛らわせようとするけど、とてもじゃないけど無理だ。

心臓はまだ激しく鼓膜を打ってるし、いつ後ろや目の前から朔間ちゃんが現れるか分からないせいで緊張と焦りがいつまでも足元から消えない。

 《そいつぁ……。けど、何であいつだと?お前、午前中は別に他の奴らと接してたじゃねぇか。他人行儀だしぎこちなさ過ぎるとは思ったけどよ》

聞かれて、それと同時に二階にある私の教室の前に辿り着く。

 「(分かんないけど……転校生だっていうのが少し気になっちゃったの)」

 《……そういやそうだったな。ってなると、あながち思い過ごしとも言い切れねぇのか?》

 「(分かんない。分かんないけど、タイミングが良過ぎるの。でも偶然かもしれなくて……)」

殆ど全力疾走で走ってきたせいか息が上がっていてクラスに居た何人かの生徒の視線が集まってくる。

自分で言うのもおかしいけど、私は普段物静かだから何事かと思われてるんだと思う。

そんないつもなら怖くて仕方が無い奇異の目にすら今の私にはなんとも感じられない。

人生で初めてだ。こんなにも不安で頭がいっぱいになるのなんて。

 「……それで、ここでお弁当食べるの?」

 「!!??」

視線を、自分の席に向けた瞬間だった。

 「別に逃げなくてもいいじゃないの。せっかく友達になろうと思って近づいたのよ?」

 「なん……なんで………?」

私の椅子に座っていた女生徒はーー朔間ちゃんは小さく笑いながらたおやかに歩み寄ってくる。

 《……悪かったな相棒。疑った事、謝るわ》

 「もしかして、話してるのかしら。貴女の……確か花園 沙那の中にいるもう一人の沙那と」

 「な…ちがっ…!」

 「そう。『もう一人の』でピンときちゃうのね」

話しかけながら一歩、一歩と朔間ちゃんは近づいてくる。

 《こいつぁクロだ。しかもそのせいで俺が思ってる最悪が確定しちまった》

一言ごとに確信を露わにーーううん。あえて私を刺激するような言い方をして彼女は近づいてくる。

 「まるでお馬鹿さんね。自分で自分の秘密をバラしていくなんて。…あ、でもそれは私も同じなのよね。……じゃあ、もしかしたら同業者なのかもしれないわ」

手を伸ばせば触れられる場所。それ程近くまで近づくと朔間ちゃんはピタリと歩みを止めた。

 「さて、どうかしらね。ねぇ。花園 沙那?」

 「な……どうして?どうしてこんな事するの!?」

……自分でも驚きだった。

こんな、創作物の中でしか見ないような状況になった時に私は相手を問い質せる人だったなんて。

それとも、混乱した人はこうするしかないの?目の前に何かで自分を圧倒している人が迫ってきた時にはこうする以外に何も思いつけないの?

 「こんな事って、どんな事?」

駆けて来て荒くなった呼吸とは違う怖ろしい呼吸が喉奥からせり上がってくるのが分かる。

 「……こうやって手を」

 「さ、触らないで!!」

殆ど反射的に、流れる動作で触れてこようとした朔間ちゃんの手を跳ね除ける。

それが今私に出来る精一杯の抵抗だった。

 「見た目の割に結構バイオレンスね。まぁ、そうでもなければ務まらないかもしれないわね」

そのせいで……。ただ一言興奮した声を出したせいで、呼吸が一気におかしくなった。

息が、息が吸えない。吸えてるのに全然肺に入ってこない。

鼻と口をビニール袋で抑えられたみたいだ。

どうしよう……。

どうしようどうしよう!!

 《バカ。落ち着け》

背中が丸くなっていく感覚が訪れた時、肩を強く叩かれる。

 「……そう」

 《あんまいいようにやられてんじゃねぇよ。お前、俺の相棒だろうが》

ビリビリと走る痛みと一緒に聞こえてきたのは落ち着いたエンジェルンの声。

 《大丈夫だ。ちっと待ってろ。そろそろ効果が出てくる》

後に続いた言葉は意味が理解できなかったけど…。

 「……そうね、ここまでみたい」

さっきまであれほど笑顔だった朔間ちゃんの顔が急に苦々しい表情に変わった。

 「…おい、あれ、三年の転校生じゃね?」「わ!ホントだ!!」「アリファちゃんじゃん!!」「うっそ!やっぱ激カワなんだけど!」

 「ふふ、こんにちは。ちょっと友達に会いに来ただけなの。すぐに戻らないと」

彼女の顔から笑顔が消えたのと殆ど同じタイミングで沸き上がったのはクラス中からの黄色い声。

 「友達…?」「あ。あれじゃない?さっき花園がしゃべってた相手」「え。アレ独り言じゃなかったんだ」

 「そ。ちょっとケンカしちゃって。お騒がせしてごめんなさい」

まるでさっきまでのやり取りが嘘のように朔間ちゃんはクラスの人達に微笑みを向けながら返事を返すと私の真横を通り過ぎていく。

 「(………今夜二十三時。虹島町北東の外れにあるコンテナ街で待ってるわ)」

そんな言葉を残して。

 「え、え?」

あまりに一瞬の出来事に呆気にとられた私は数秒間固まっていた。

それでやっと思考が戻って来た時に振り向くと、そこにはもう誰もいなくて。

「何だよ、花園って朔間と仲良かったのか」「意外過ぎる。真逆な見た目なのに」「……まぁ、ツラはそんなに」「え、お前あんなイモいのが趣味なの?」

取り残されたのと変わらない私に聞こえたのはクラスのみんなの談笑だけ。

まるで、まるで何もなかったかのようなありきたりな話だけ。

 「な、何だったの……?」

 《あの女、認識阻害の魔法使ってたんだよ》

 「認識……阻害……?」

 《あぁ。用意周到なこった》

腰が抜けてその場にへたり込んでしまった私の耳に聞こえたのはエンジェルンの少し怒ったような声。

 《要はお前は一人で暴れてるように周りからは見えてたってわけだ。コスい真似してくれやがる》

 「(じゃ、じゃあエンジェルンがそれを解いてくれたの?)」

 《ま、だいたいそういう事だわな。正確には俺の認識を教室中に拡大させて……》

 「(あ、あぁ~~……今はあんまり難しい話はしないで…。お願い…………)」

 《…だな。とりあえずお疲れさん。第二ラウンドに備えておけよ》

 「(………え?)」

まだ力の入らない足腰を何とか総動員して立ち上がろうとしている最中、エンジェルンは身に覚えの無い事を口にする。

 《身に覚えが無いって何だ。お前さっき果たし状受け取ったじゃねぇかよ。手紙でも手袋でもなかったけどよ》

私の反応を見たからか、エンジェルンは大きな大きなため息を漏らしてそう続けた。

それで、やっとさっき耳にした言葉を思い出して。

 「(……あ、あぁ~~~~~!)」

またその場にへたり込んでしまった。





to be next story.

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