第7話精神科へ行ってきました。

今日は月一回の病院の日でした。

待合室に入ると、パニックを起こしている人がいて「苦しいよぉ。苦しいよぉ!」と叫んでいました。

薬が効かないのか、薬を飲んでいないのか叫ぶことをやめない患者さんに警備員の人が付き添っていました。


こういう負のオーラを出す人って伝染したりします。

私もうるさいと思うよりも暗い気持ちになってしまい、早く診察を終えたいと思ってしまいました。

今のところ、散歩に行くようになってから調子が良いですし、薬を変える必要もないので呼ばれてからはすぐに診察は終わりました。


私も陽性期の時には薬を飲んでも体が動かなくなるだけで、脳の興奮は治まらない状態になりました。

ですから気持ちはわかります。

精神科では脳内物質の過剰分泌というふうに心の問題を捉えるので、薬の増減をするだけで苦しみには向き合ってくれません。

同調すると精神病はうつるものだからでしょう。

特に統合失調症は幻聴や幻想があるのでカウンセリングをするとかえって悪化する恐れもあります。


あの人は入院か転院をさせられるのではないかと思いました。

自分の状況を冷静に伝えられない人はかえって診察できないものなのかもしれません。

精神病の苦しみは薄紙をはがすようにしか回復しないものです。

薬が良く効くようになるのもある程度回復してからです。

他の人たちへの影響も心配でしたが、他人ごとではないなとも思いました。


診察が予定よりも早く始まったおかげでお昼前には家につくことが出来ました。

今朝降っていた雨も昼頃には上がり、散歩にも行けそうな感じでしたが今日は東京に行って疲れていたので、散歩しないで昼寝をしてしまいました。

近所のスーパーに寄ってクリスマスケーキの予約をして、お弁当を買って帰ってきました。


今日は息子の誕生日です。

でも本人は少しも嬉しくないみたいです。

「四捨五入したら30歳になってしまった。」と言って落ち込んでいます。

会社で頑張っているみたいだけど、彼女もいなく祝う気持ちになれないそうです。

会社では出会いがなく、親しい友達には彼女がいるので焦っているみたいです。

大学時代はコロナのせいでオンライン授業になってしまい、出会いが限られたことも大きいと思います。

何か良い出会いがあればと思いますが、なかなか難しいようです。


私たち夫婦の出会いはコンパでしたが、今はマッチングアプリとかで出会いを探すようです。

でも、息子はその気はないらしく、自然の出会いを待つみたいです。

男性は登録後もお金がかかりますからね。

馬鹿馬鹿しくなって辞めたそうです。

一見するとモテそうなのですが、コミュニケーションが上手じゃないみたいです。

会社では可愛がられているらしいですが、周りは一回り以上も離れたおじさんおばさんばかりなのだそうです。


最近は一生独身でもいいかななんて言い出しています。

結婚も子育てもお金がかかるので、自由がないのが嫌だとか言っています。

私たちも見守ることしかできないので、いい出会いを祈るばかりです。

今日は特別なことはせずにおめでとうだけ言って終わりになりそうです。


明日からはまた散歩を続けようと思います。

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