第4レベルアップ

 森に行くのも3日目になった時、俺はいきなり魔力が上昇した感じと体全体が軽くなった気がした。「すてぇーたす」というと「lv.2」と表示されていた。「なるほどこれがレベルが上がる感じか。」ここまでゴブリンを7体ぐらい倒したが俺は「転生の祝福」で経験値が1.5倍稼げるので普通の人は10体程度倒すとlv.2に上がるのだろう。


 そうしてしばらくたってまたステータスを見てみるとスキルにも反映されているのではないかと思い見るとやはり新しいスキルが獲得できていた。獲得できていた。「ここまで苦労した甲斐があるな」と思ってスキルを見ると

予言者ノストラダムス

 3秒後の未来が予測できる。

 おそらく最強スキルが獲得できていた。試しに「予言者ノストラダムス」を使ってみると大量の情報が頭の中に流れ込んできた。俺は耐え難くてうずくまってしまった。俺は急いで「予言者ノストラダムス」を切り状況を整理した。

「まず、「予言者ノストラダムス」という最強スキルを使うと頭の中に大量の情報が入ってきて、頭がすごく痛くなる。」そこまで整理すると頭の中に解決方法という一筋の光が差した。「じゃあ、たくさん使ってなれればいいんだ」強引な方法ではあるがこれぐらいしか解決方法が浮かばないのである。そうして、俺は毎晩、「予言者ノストラダムス」を使い、体をこのスキルになれさせた。

 始めて2日ぐらいたったころ、俺は忘れていた重大な事実に気づいてしまった。ていうか今までなんで忘れていたかもわからないがそもそもこの世界には魔術というものがある。転生小説を一度以上読んだ人ならばこういう魔術を使ってみたくなるものだろう。ということでこの日から僕は「予言者ノストラダムス」を慣れさせるのと同時に魔術の技術を向上させる訓練も行った。


 次の日の朝俺はさっそく魔術を使ってみることにしたこの世界にはXX級魔術20まで魔術があるらしいので(昔から本に書いてあることはすべてを信用するなと前世のお母さんにさんざん言われていたので断定はできないが)早速書庫に忍び込んで(もちろん内緒で)魔術の本を探した。しかし棚の一番上にあり取ることができなくてやっと魔術をやろうと思った心がだんだんしょんぼりしてきた。そこに母さんが躍起てばれてしまった。内緒で書庫に忍び込んだことを怒られると思っていたがかけられたのは意外な言葉だった。「あら、私のかわいいスターク何の本を読みたいの?」俺はびっくりしたが「あの、じょうぢゃんにありゅやつよみちゃい」そうして母さんは俺に魔術の本を持ってきてくれた。


 俺は興味津々でさっそく1ページ目から読んだ。そういえば前本で読んだ中に「この世界では全員が最初から4歳の誕生日を迎えると突然字が読めるし意味も理解できる。」と書いてあったのを思い出した。今思えば、あのころ(第二話参照)なぜ字が書けなかったのかが理解できる。すると巻頭のところに魔術を使うには魔力が一番大事ということが書いてあった。俺は自分の魔力が理解できないのでとりあえず世界の人の中でも下のほうだと思い込んだ。

(これも俺の前世のお母さんが自分を下のほうだと思わないと成長できないよと言っていたからだ)何個か魔術を見ていくと、魔力操作という魔術があった。この魔術は、級魔術に分類されていた。そしてその日の夜「予言者ノストラダムス」を使って頭が痛くなったあとに魔力操作を使って魔力を安定させるという地獄のルーティンを繰り返すのであった。



意外と早く風邪から復活しました。

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