第3話魔物について

 運の神様なんて考えているとつい思っていたことが口に出てしまった。


「こっわ」


いやまじ冗談とかじゃなくて怖すぎるだろ。


もしわからない人はナイフを持った人が突っ込んできたとでも考えればわかるだろう。


さすがにそこまで怖くないか。


いやでも未知の生物と対峙することは結構怖いぞ。


そしてしばらくたつとゴブリンは不思議なことに灰となって消えた。


そんなこと(怖すぎてゴブリン倒したこともどうでもよかった)見ていなかった僕は、それに驚いた。


それで本に書いてあった内容を思い出した。


「魔物は死ぬと灰になって空に消える。」


まあゲームとかでも消えるからな(たまに消えないグロいゲームもあるけど)


その疑問が解決した俺は次の疑問が浮かび上がってきた。


「それにしてもどんぐらい頭潰したら(倒したら)レベルが上がるんだ?」


そんなことを思いつつも急いで家に戻った。


どうやら母さんにはバレていないようだ。


それは何よりでもしバレてたらと思うと魔物より怖いものが見れたかもしれない(もっともお母さんが怒っているところは見たことがないけどね)。


「まあとりあえず遅いしお母さんにバレる前に帰るか。」



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 その次の日、父さんが、


「剣の練習するぞ」


と言った。ちょっと楽しみだった。


だってこれで剣を使うのが上手くなったらゴブリンを簡単に倒せるじゃん。


しかし現実はそんな甘くなかった。


そう強すぎる。父さんは手加減してるっていうんだけどそんなの到底信じられない。


今日の練習だけで4回死にかけたぞ。


そんなのを1ヶ月近く繰り返していたらちょっと剣の技術が向上した。


まあこんなことをしてたら嫌でも上達するわな。


久しぶりに「すてぇーたす」といって確認してみると「剣lv.4」となっていた。


どうやら剣のトレーニングをすると剣のスキルも上がるらしい。


「これは相当上がったんじゃないか」


と思って、もう一度森に出た。



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 今度は30分ぐらいで見つかってゴブリンと正面から向かって戦うと余裕で勝てた。


いや惨殺というほうがいいかもしれない。


今度はゴブリンを倒すと綺麗な石がドロップした。


「これは見たことあるぞ」


と思って本を取り出した(勝手に持ち出したのは秘密)。


しかもこの本結構分厚くてなんと567ページある。しばらくページをめくっていると


「魔石」


と書いてあった。


「にしても本当に魔石ってあったんだな」


まあ普通は異世界にはないとおかしいと思っていたので別にびっくりも感心もしなかった。


それが当たり前だと思っていたのもどうかと思うが別にいいだろう。


そして俺は魔石を持って家に帰るのであった。

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