第8話 重い割に使えない。防弾フェイスシールド

 防弾フェイスシールド(防弾バイザー)とは、主に警察特殊部隊が使用している顔面保護用の装備です。


 ヘルメットに取り付けることで、顔全体を被弾から守ることができます。


 流石にライフル弾の直撃は余程運が良くない限り防げませんが、拳銃弾や爆弾の破片程度の衝撃であれば防ぐことができます。


 国内の警察特殊部隊、銃器対策部隊はほぼ全てがこの装備を採用しており、機動隊でも、防弾性能が無いものが投石などから顔面を保護するために使用されています。


 海外の警察特殊部隊でも使用している写真をたまに見かけますし、それなりに広く使用されていると見て間違い無いでしょう。


 ですが、あまり良い噂は聞きません。


 まず問題点として、重いです。


 5〜8ミリもの厚さがあるガラスやプラスチックの板ですから、軽いはずがありません。


 種類や性能にもよりますが、ヘルメット並みの重さ(2kg以上)になる物もあります。これを首の筋肉だけで支えなければならないので、使用者はかなりきついでしょう。


 一瞬の反応が生死を分ける近接戦闘CQBでは、これが致命的な遅れを生みかねません。


 その上、防弾フェイスシールドを付けていると銃の銃床を頬に当てて構えることができなくなります。つまり頬付けできなくなります。


 精度の高い射撃を行うのであれば、銃床は必ず頬に当てなければいけません。なぜなら、この構え方でなければ照準器を覗き込めないからです。


 現在の警察特殊部隊では、L字型の特殊な銃床を使用して防弾フェイスシールドを使いつつも肩で銃の反動を受け止められるよう工夫をしています。


 ですが、これでも頬に当てることはできないため、普通の照準器は使用できません。


 そのため、照準器を高く設置せざるを得なくなってしまい、銃口と照準器が何センチも離れているような状態になっています。


 せっかくMP5が高い精度を持っているのに、これでは台無しです。


 もちろん、拳銃弾の直撃にも耐えれる防弾フェイスシールドに救われる命もあるでしょう。ですが、個人的には防弾ゴーグルに変更していくべきだと考えています。


 もしよければ、皆さんの意見も教えてください。


 

 

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