第64話 まさかの

「ふわぁ〜あ♡もう朝か〜♡あークッソ目覚めわりぃ」

プンが起き上がると隣にはアイが居た。アイはプンに微笑む。

「おはよう、ナカさん。」

「テメェは今日も爽やかだな…あれ?てか海じゃねーじゃん。浜についてんじゃん。」

「一晩で浜まで流されてきちゃったみたいなの。」

「あれ?犬とロボと牛は?」

「3人はしばらく泊めてくれるところを探しに行ってくれているの。これから数週間雨降りらしくて…航海を続けると危険だから…」

「フーン。泊めてくれるとこなんてあんのかよ。クソが。」


コユキがドスドス駆けてくる。

「おーう!泊めてくれるとこ見つかったで〜」


「ナカさん。荷物をまとめて行きましょう。」

「へー。優しい家もあんだな。」

プンは感心する。

「お宿見つけてくれたの?」

「いんや。ワシが昔世話になった人んとこで…城に泊めてくだせぇって言ったらおーけー言うてくれましてん」

「城ぉ?まじかよ…」

3人はその城へ向かう。



「たーのもーーーーー!!!!」

「シーッ!!!!」


扉が開いた。


「いらっしゃいませ。」

「こんにちは。突然泊めていただくことになって…ありがとうございます。」

「いえ、ゆっくりしていって下さい。私の名前はコノハ・ユリゴーです。」

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