第57話 タイムスリップ

「アアッ」

ミンは道の真ん中に落ちる。

「迅速な速さに逆らった…ニダ…」

空を見上げる。

「鯨のような雲…ここはどこ?タムちゃん…一体何が起こっているのだろう…」

その時後ろから声がかかる。





「ミン?」





「えっ?」

振り返るとそこにはミンがいた。


「ミン!!」

「名簿番号3番のミン!!」

「違うミンは空欄」

「あ、そうか…」


「「え?」」


「ワタシはミンと誓う」

「ワタシもミンと誓うから原稿に書こう。芯ちょうだい。」


箇条書きにするおどぅんみ達。


「拝啓ミンへ、携帯恋話」

「ドゥンミ」

「なぜ?」

「阻止できなかった」

「租税払うニダ」


「きゃっ」「きゃっ」

ここでやっと二人は悲鳴をあげる。

「冠をドゥヴァバババで今に至る」

「ナルホドォ…それで今ここにたどり着いたのか…」

「ウン。最高峰で捕まった。」

「まぁ家に来なよ。タムちゃん待ってる」

「えっ!?タムちゃん!?」

顕微鏡で見ないと見えないレベルに目を小さくするミン。

「今、お家でお昼作ってる」

「タムちゃんが…いるの…?」

「枯れちまん」


「タムちゃんっタムちゃんっ」


その時突然ミンは眠る。


(あ、あれ……)


意識はある。

(またあのタイムスリップだ…!)

荒波の中を流され、沈んでいくミン。

「たえっ耐えなきゃっ!!」

波の力に抗えず、深く深くに落ちていく。

(寒い…ここは零下なのか…?)

ミンの指はかじかみ、凍っていく。

(ミンの柔軟な腕も、もうダメなのか…)

ミンは少しずつ冷たく、重くなっていく。

(狙いを定めてタムちゃんのもとへ行きたい!あと少しだったのに!必須項目なのに!でもミンはもう……なんで…なんでこんなとこになっちゃったんだろう…ミンはただ…タムちゃんに会いたいだけなのに…)


その時なにか硬いものにぶつかった。


「え……?」

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