第49話 2回目の逃走

「わたし達の全貌があきらかになっちゃう〜〜〜」

「もうこの車と車の間入っちゃってよ!」

「それこそぶつかったら皮剥がれるどころの騒ぎじゃないわよ!」

『そこの君!!待ちなさい!!!』

二人は水彩で彩られたトンネルを抜ける

「時すでに遅し!!!!」

そこにはパトカー2台が出口を塞いでいた…

四角い輪郭の警察が出てきた。

「また君か…」

サツは嘆かわしそうに言う。

「ハイ……2回目です…」

空洞のトンネルをキャトンペェは見る。

「洞窟みたい…」

サツはムやんの手を掴む。

「あっタムちゃん!」

「コラッ鳥っシッシッ」

ムやんはキャトンペェに手を伸ばす。

「キャトンペェ!」

「タムちゃん!行かないでぇ!もうデブとか言わないから!!」

「冥土の土産も持っていかないわよ?」

「液体窒素でもいい!!ていうかカト死ぬの!?」

「何をゴチャゴチャ言っているんだ!さぁ来い!鳥は岬の方へ行け!!」

「ヤァダァ!!!!!」

キャトンペェは丘陵の様な人だがりをくぐり抜け、ムやんを掴んだ。

そして鶴のように空高く舞い上がる。

「キャッ!!」

鬼の形相で警察が追ってくる。柳ガサァ

「キャトンペェ!」ムやんの目が潤む。

「タムちゃん!逃げよ!!」

「でもわたし達高速道路ソリでいったのよ〜〜〜〜」

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