第48話 一致

『それじゃあ、私は…』

『ハイッありがとうございましたぁっ』

ムやんは手を振る。

(またいつか…会えたらいいな…)

ムやんは海を漂う。


「こーんなわたしにもこーんな素敵なことがあったのよ」

「そのあとコノハ浦についたんだ」

「そう。そして逸話のような今に至るの。まさに騎馬戦。」

「ハッ」

キャトンペェは嘲笑う。鋭い眼光でキャトンペェを焼く。

「ヒメ女王は最高に素敵なお方だったんですからね!」

「え…?」「ん?」

「カトを殺そうとしたのも…ヒメ女王だけど…?」

「え…?」「ん?」

「ヒメ女王は暁にも映える白髪と赤と紫のオッドアイの瞳をした美しい女性で…」

「王は床に這いつくばって暮せばいい低俗な白髪女の…」

「え…?」「ん?」

「「でも確かに凡人の雰囲気ではない!!」」

「キャー!揃ったー!」「わーいやったーアーッアッアッアッ」

「「じゃなくて!!!」」

「行くわよ!女王のところに!」

二人はソリに布を敷き、身を縛り付ける。

(そういえば前…モプペェとこうやって二人で乗っていたっけ…また…モプペェと…)

「沈下沈下アーッアッアッアッ」

「お黙り。」

ヒメ女王の城は楼閣の様だ。

「さっ一気に飛ばすわよっ!!」

二人は地をぶっ飛んだ。

「暦こえちゃう〜」「BGMは乙女解剖よ」


乙女解剖で遊ぼうよ〜


「退屈してる暇はないわ!!衝動的に行くわよっ!!」

「いやぁ〜ん」


衝動的に歌っちゃって〜もーラブラブでいっちゃってよ!大体、愛、無い。


二人はソリで高速道路をかっ飛ばす。

「下手したら車よりスピード出てるよ…」

「モプペ…じゃなくてキャトンペェ!指紋消すために手袋して!それで上のビニール下げて!」

「刑事来てるよぉ」

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