第47話 ズー◯ピア
「ふふ。わたしも、むかーし美しい女王様にお会いしたことがあるの。」
「吟ー吟吟吟」
「ちゃんとよく聞いて把握してね」
わたしは昔迷子を見つけたの。それで話しかけてみたんだけど、その子は泣いているばかりで…
そうしたらまさに美と一致する綺麗なお方が現れたの。
『ふぇ…?』
『これは古墳型の鎌よ。これを持って母親のもとに帰りなさい。』
『カマーカマー』
子供は鎌を持って喜んだ。
(この人が敵陣かもしれないっていう思いは確かにないわね…)
『さ、私の開拓したこの鎌でお帰り。』
『ワーイ』
『あのっあのっアインアインアイン』
『あぁ、泣き止んで良かったわね。あの鎌は狩りが勃発した時用だったけれど…まぁいいわ。振り下ろさなければ痕はつかないでしょ。』
『すごいわ…わたし…臆病だから…尊敬しちゃう』
楷書なんてわからない
『あなたもあの子供に話しかけていたじゃない。勇気のある人しかできないわよ。』
『っ!はいっありがとうございますっ。あのっ素敵なドレスですねっ』
(豪邸に住んでいらっしゃるのかしら…)
頭蓋骨の該当なし
『私は嘱託職員も含め全102名いるミルドレッド宮廷の女王よ』
『キャア!ステキ!こんなに堂々と!こんな人には何の呪いも効かないわね!』
その時小さな草食動物をいじめているオオカミが目に入った。
(ズートピアだわ。わたしが示唆しないと…)
その時女王は忍のような動きで扇をオオカミの頭に思いっきり振り下ろした。
『弱いものいじめは卑怯よ!!!!』
僅かに女王の顔が歪む。
パチパチパチ
『素晴らしいわ!!ヒメ様!!さすがです!!』
ムやんは地響きがするほどの大きな拍手をする。
『別に…私は当然のことをしたまでよ…』
『ますます素敵…』
『いつか…どんな種族も同じ綱で繋がれるそんなときが来たらいいのに…』
『ヒメ様?』
『ううん。なんでもないわ』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます