第41話 通じない

「仙人じゃんコイツ!!」

ムやんは悠然としている。

「ハイ捕獲♡絞ったら水でも一滴垂れるかしら」

「ヤァダァ離してバーカブース」

「あらなんて語彙力が足りない鳥」

鳥は訴える

「カト鳥にされちゃったの!!元は違うの!淡い色じゃない海の生き物!!」

「海の幸?海のブツ!ハッ」

ムやんはモプペェが頭によぎる。

「だから煮ないで」

「煮ないわよ。あなた真髄はしっかりしてそうだから。」

「真髄?なにそれブース」

「裂くか裂かないかルーレットよ」

「ごめんなさぁい傘になりまぁす」

「あら、鈴のように大きな雨が降ってきたわね。キャトンペェもうちょっと右でななめ」

「うるせー指図すんなブタ!!」

「…誰かこの恥部陳腐痔瘻購入して頂けませんこと?とてつもなく廉価な商品ですわよ」

ムやんは怒る。キャトンペェは泣く。

「やぁめぇてぇごめんなさぁい」

「デジャヴしてんじゃねぇぞ」

「それで?あなた元は鳥じゃないって言ってたわよね。どういうこと?」

「カトはぁ王のところで泣きぼくろ羊に実験台にされた」

「まぁ」

ムやんは驚いた顔をする。

「それは酷い。概要だけササッと教えて頂戴。」

「カトはぁ海の生き物キャトンペェなの。お供えものになる菊みたいな」

「?」

「それで鍋に入れられようとされた」

「?」

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