第40話 鳥

拝啓コノハ首相

悲報です。モプペェが死んでしまいました。

信じられないでしょう?わたしもです。あの催し物でどんちゃん騒ぎをしたり、変な漫画を描いて笑っていたモプペェが…

あまりのショックでコノハ首相にお手紙を書いてしまいました。

でも苦しいことってやっぱり避けては通れないんですね。

きっとコノハ首相も辛いことを避けては通らなかったのでしょう。わたしもこの苦しみを乗り越えればあなたのようになれるかしら…


追伸

このお手紙、あんまり辛く悲しいものになってしまいました。なので、掲示しないでお読みになったら捨ててください。


サン・タムタム



(わたしはまた歩き始めた。

ところどころにミンちゃんの似顔絵を載せながら。あの津波さえなければこんなことにはならなかったのに…

でも被害者はわたしだけじゃない。ブラック・ナカやシャーロット・カンナも海の底…

あの二人…どうしているかしら…激しく戦っていたから仲直りさせたいわ。国籍なんかどうでもいいのにね…)

ムやんは上を見上げ、鳥にこう言う。

「そこの鳥さん。伝言を託すわ。ブラック・ナカとシャーロット・カンナに仲直りしてって言っておいて頂戴。」


「なんでカトに押し付けるの」


「キャァァァァァァァァァ鳥が喋った!!!!」

ムやんは大絶叫する。

「こっこんな鳥…鳥図鑑にも載ってないわよ…」

丁寧に触るムやん

(なかなか鮮度もいい…)

「ヤァダァ食べないでぇ!」

「あららら爽快に飛んていったわ。ちょっとお待ちを!」

ムやんは竜巻をたて、空へぶっとんだ。

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