第39話 嫌な猫

(それからわたしはこの刑務所からの脱出計画を立て始めた。

壊れた壁を治療し、はしごを立て、登れるようにした。天上玄関のようにね。

警察が来ない日は1日中作業。でもずっとやっていると肩こりってするモノよね。その点が遺憾だわ。

夜になるとわたしは写真のモプペェにおやすみと一言言う。)


そして浅い夢をみる。


(どうも刑務所のみなさん、このサン・タムタムをご慈愛下さりありがとうございました。

いつになく余裕にわたしは別れの挨拶をする。素朴で寛大だったモプペェの写真を持ち。

DIY済みのドアを抜けて高い塔の上に立つ。わたしが刑務所でモタモタしている間に季節は初夏になっていた。さわやかな夜風がわたしの心を煩わせる。

わたしは行く宛もなく危惧した。途中、夜道で人に道を妨害され、出会った猫に呆れられた。)



「もう何キロ歩いたのかしら…さすがに疲れたわ…でも…ミンちゃんのことを見つけるまでは…!」

その時、緑が生い茂る森があった。

「あぁ控室だわ…今日はここに泊まりましょう……」


(翌朝、美しい緑の娯楽にいたわたしは目を覚ました。

昨日の疲れは吹き飛んでいた。)

「あら、わたしか草さんたちの上で寝ちゃってペタンコ…」

謙遜して水を勧めるムやん。

「でも、あなたたちのおかげで元気になったわ

さ、わたしはコノハ首相に手紙を書かなきゃ…えーっと…宛て先は…」

そしてムやんは木に登って手紙を書き始める。

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