第39話 嫌な猫
(それからわたしはこの刑務所からの脱出計画を立て始めた。
壊れた壁を治療し、はしごを立て、登れるようにした。天上玄関のようにね。
警察が来ない日は1日中作業。でもずっとやっていると肩こりってするモノよね。その点が遺憾だわ。
夜になるとわたしは写真のモプペェにおやすみと一言言う。)
そして浅い夢をみる。
(どうも刑務所のみなさん、このサン・タムタムをご慈愛下さりありがとうございました。
いつになく余裕にわたしは別れの挨拶をする。素朴で寛大だったモプペェの写真を持ち。
DIY済みのドアを抜けて高い塔の上に立つ。わたしが刑務所でモタモタしている間に季節は初夏になっていた。さわやかな夜風がわたしの心を煩わせる。
わたしは行く宛もなく危惧した。途中、夜道で人に道を妨害され、出会った猫に呆れられた。)
「もう何キロ歩いたのかしら…さすがに疲れたわ…でも…ミンちゃんのことを見つけるまでは…!」
その時、緑が生い茂る森があった。
「あぁ控室だわ…今日はここに泊まりましょう……」
(翌朝、美しい緑の娯楽にいたわたしは目を覚ました。
昨日の疲れは吹き飛んでいた。)
「あら、わたしか草さんたちの上で寝ちゃってペタンコ…」
謙遜して水を勧めるムやん。
「でも、あなたたちのおかげで元気になったわ
さ、わたしはコノハ首相に手紙を書かなきゃ…えーっと…宛て先は…」
そしてムやんは木に登って手紙を書き始める。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます