第37話 手紙
(Gで洗浄される!!日没が近いわ…)
男女兼用の窓に滑り込むムやん。薄暗くて霧がかかっている様子…
「モプペェ…秩序を守って少しづつ進むわよ…絶対に妥協しちゃ駄目…奔走してきたもの」
しかしそこに画伯はいなかった。
(何故!?窓は一つしかないのに!)
哀れなムやんとモプペェは警察に捕まる。
「妄想です!これはあなたたちの!疾走も妄想です!」
迅速に刑務所に送られる。
「クジラの背中にとびのって〜」
「お黙りモプペェ」
警察は言った。
「あなたは今まで篤学に勉強をやってこられた…」
「ねぇこの警察の趣旨は〜?」
「お黙りモプペェ」
そしてムやんの名簿が出される。日々の行いのところは空欄ではなくびっしりと褒め言葉が詰まっている。
「もう、こんなことはしないと誓うかい?」
「はいっ!もうしません!誓います!!しません!」
「それじゃあ原稿用紙一枚に反省文を…」
ムやんはモプペェに囁く。
「えんぴつ持ってる?」
「うん。けど3箇所に削れてる」
拝啓コノハ首相
わたしは携帯を持っていません。なのでお手紙でお伝えしますね。
わたし、今刑務所におります。これにはちゃんとしたワケがありますのでどうぞ最後まで読んで下さい。
コノハ首相から頂いたソリで街中を出ていたんです。そうしたら警察に阻止されまして。
また屋根の上にモア画伯が!公租をはらうモア画伯が!わたしは喚声をあげ、警察の手を振り払って追いかけました。そして冠のような塔の中に飛び込みました。しかしモア画伯はそこにはいませんでした。
あっけなく警察に捕まりました。
頭の足りないモプペェが奉納されるーとわめいていましたが、おかまいなくこの街最高峰の刑務所に送り込まれました。
コノハ首相には本当に申し訳ないと思っております。
でもわたしとモプペェは必ず策を練って脱出しますからね。しかしまだ悩みは顕在ですが…
いつまでもあなたのものでありたいサン・タムタムより
「ねぇここって貝殻みたいだね〜」
ムやんはため息をつく。
「ホント・閉じ込められちゃって…しっかしここは乾燥していてお肌に悪いわ…」
ふとモプペェのところに目をやる。
「モプペェ…!?」
見るとモプペェが枯れている。
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