第36話 追い追われ

「モア画伯!」

雄熊のように跳び上がるムやん。手に両面テープを貼る。

(せっぱ詰まるぅ〜紫外線も気になる〜)

「蛍のように屋根まで跳びたいけれども趣味で跳んてるんで!!」

屋根には霜が張っていて冷たい。警察が踊るように追いかけようとしてくる。

屋根は傾いている。水晶のようにキラキラした雪が降ってくる。

土壌にいるかのようにムやんはモア画伯を追う。

「モプペェ!警察を排除して!」

「む、無理だよ〜山岳にいるようなモンだもん」

モア画伯はとてつもなく高い塔に飛び移る。

「慶応大学に行けるほど頭は良くないけど死者を弔うことはするわ。リメンバミー♪」

形が崩れていく屋根。ムやんは急ブレーキをかける。

「モア画伯…俊足だわ…さすがにあの塔まではわたしも跳べない…」

その時、モプペェが叫んだ。

「あーっ肖像の後ろに警察!!」

「あららららっ仕方ないわねっ!わたしパイロット免許持ってるから!雌初なのよ〜」

そしてムやんは大空へ

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