第33話 画伯のピアノ

「ハァッ」

ムやんは汗だくになって起きる。

(なんて酷い夢……とにかく起きてコノハ首相に挨拶してこなくちゃ)

その時隣の家からピアノの音がしてくる。

(素敵な音…)

その美しいメロディを聴いてムやんの鼓動も正常になっていく。

「モア画伯…ピアノのお稽古かしら…童謡…?ヨウ?」


ムやんは起きてモア画伯宅へ行く。

(モア画伯のお肌って陶器のようにすべすべっ何か捻出されているのかしら。わたしも美容に打撲して拒否して捻挫しちゃダメね)

画伯宅の玄関の前に立つ。窓から画伯がピアノを弾いている姿が見えた。

(モア画伯、やっぱりピアノを弾いてらっしゃる。話しかけちゃダメだけどちょっと聴くくらいならいいわよね。)

その時ムやんに声がかかる。

「タムタムさん」

(ハッ!!一括される!!!!)

「そんなところで聴いていないで中にお入り下さい。」

画伯は微笑んでいた。

「あっあっありがとうございますっ」

体型を維持しながら中に入るムやん。

「あの…ピアノの経緯は長いんですか?」

「はい。子供の頃からずっと続けています。」

すると画伯はムやんの足元を見てこう言う。

「?そこに何か落ちていますよ?タムタムさんのものですか?」

そこには歯茎を見せ散らかして笑っているモプペェがいた。

「ねぇキミ綺麗だね。モプちゃんと一緒にお茶しない?」

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