第32話 夢の中でも二人は
「それから、180センチ超えの身長…たくましい身体…わたしの潔癖にも付き合ってくれる優しいとこ…うぅっうっうっ一線を越えたらっ涙がぁっ」
(コノハ首相は泣き出したわたしを見て本当に優しく壊れ物のように
扱ってくれた。劣悪な心が一切ないコノハ首相にこの時わたしは落ちた。腎臓キュン)
ムやんは泣きながら心の中で大騒ぎをする。
(もう!わたしの心を捕まえた罪で起訴します!頑丈な縄で捕まえられちゃった♡)
しばらくして首相は空を見上げてからこう言った。
「タムタムさん、もうすぐ夜になります。寒くなるのでこの襟巻きを貸します。」
「えっいいのかしら…?」
「はい。それと…夜になると吸血鬼が出ますので急いで帰りましょう。」
「あら。吸血鬼なんて怖くないわ。胃袋掴めりゃこっちのモンよ。ヤダ汚い言葉」
それからわたしは首相と食事をし、お風呂に入り、安泰のモフモフ布団で眠る。そして夢を見る。
恭しくお辞儀をするミンちゃん。吸血鬼の奴隷になっている。少し悩みながら『やれます』と答える。『ミンちゃん!!ダメ!!!!』わたしは懸命に叫ぶ。
しかしどれほど手を伸ばそうとミンちゃんには届かない。2人はまた離れ離れ…
そして朝日が昇る
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