第27話 ミン編〜完〜

その時突然鼓膜が破れそうになるほどの爆発音が流れる。それから爆風も流れる。

デジャヴ!!!

「幻想的だねっ」シャーロット・カンナはフィールドを張る。

「お頭!デジャヴ!!!」

ブラック・ナカは銃を撃つ。

アイは錯覚のような速さで煙を斬る。

ミンは大胆に缶を蹴る。

ミンが蹴った缶がフィールドも煙も霧も全てを貫く。


「随時ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでしたぁぁ!!!!!!」


どぉぉぉぉぉおぉぉおぉぉぉん


とんでもない音で全てが爆発した。


(タムちゃんが憧れていた白髪の女性に会いたかったなぁ…軒下もないし…隠れられない…あとは埋められるだけなのかなぁ…)

ミンは大粒の涙を流す。


(ごめんね…みんな…)


その時ミンたちは爆風で空中に放り投げられた。

(ハッ!!!濃いタムちゃんの匂いがする!!!!)

地面に打ち付けられる。ミンは力の限り叫ぶ。

「タムちゃん!ミンっずっとタムちゃんのこと探してた!!!!タムちゃんっ憶えてるっ!?どこにいるの!?ミンだお!!!」


一つの膜のような草花のベールを抜けるとそこにいたのは…

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