第26話 罰金ガム

「それは随分罰金ガムなこって」ミンはなるほどと言った表情で言う。

「あとあとっブラック・ナカがタムちゃんと結婚したいって楽譜に依頼してたけど、もうタムちゃんが何か1個叶えちゃったみたいだから、ブラック・ナカの願い事は叶わないよん」

ブラック・ナカは軽蔑の眼差しをカンナに向ける。

「そんな怒んないでよぅ言おうと思ってたぁ喉まできてたぁ」

ミンもナカを諭す。

「ブラック・ナカ、かんちゃんに罵声を浴びせないで」

そしてカンナはミンの方を見てこう言った。

「ミンちゃんゴメンね。タムちゃんを見つけ出す手掛かりがなくて。心を弁償するよ。」

ミンは手をふる。

「そんなこと言わないで。ミンはミンがミンでミンさ箸。自分で見つけるんだよ。」

ブラック・ナカはきったない音を立てながらお茶をすする。

「うめー茶だな」

「歯ァまっちゃっちゃのまっちゃっちゃ」

釜の墨で手を擦る。

手が腐る。

脂汗が出る

脂肪が増える

霊感が増す。

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