第18話 争い
「ナカちゃん…?ナカちゃんのこと知ってるの…?」
海に陰がかかっていく。手拭いをしゃぶる少年。
「タムちゃんとナカちゃんに何か関係があるの!?タムチャン…アァタムチャン…」
ミンは大粒の涙を流す。
海藻で髪の毛を刈る少年。
「だいじょうぶさ〜〜〜〜」
髪の掃除が終わった少年。
「なかなか厄介な話なんだよ。」
少年は話し始める。
昔、帽子代わりのマントを被った少年、シャーロット・カンナと黒い服を着て髪を後ろでまとめたブラック・ナカが楽譜の争いをした。
シャーロット・カンナは一人の女性を胸に抱いている。
鋭く尖った爪で猫のように攻撃をするブラック・ナカ。すばやく反応し、攻撃を交わしていくシャーロット・カンナ。
互いに一歩も譲らない。
「このままだと自然に害が及ぶ。サン・タムタムは渡さない。」
シャーロット・カンナは地に氷を張り、滑っていく
「アタシはタムちゃんと結婚してその楽譜を手に入れればもう何もいらねぇんだよ」
「トテモ…繊細ナハナシダネ…」
「その続きの話もあって、ブラック・ナカは島を破壊しようとするんだ。」
「派遣?」
「破壊。その女性は大きな病院の娘さんだったんだよ。だから、ナカは金目当ても少しあったのかもね。」
ブラック・ナカは幾日も経ったかのようにボロボロだった。
シャーロット・カンナは巧みの技を使って、ナカの傷を癒そうとする。
それを遮るナカ。
「彼女を手に入れる作戦を企ててきたのに……」
「もうすぐの頃合いになったら元気になります…」
シャーロット・カンナの頬を石の欠片がかすめる。
煩雑にブラック・ナカは島を凄い力で殴った。
岩が砕け、増殖している。竿についた餌のように小さなシャーロット・カンナは飛ばされてしまう。その威力に驚いたシャーロット・カンナだったが、楽譜とムやんは離さない。海が威嚇するようにシャーロット・カンナとブラック・ナカを飲み込む。
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