第17話 楽譜の秘密編〜完〜

ミンの目にある物が飛び込んできた。

「お棺……!!!!!!」

お棺を押してみる。そして話しかけてみる。

「オウヨソコノオ棺ニ入ッテル俺、塾ノ帰リカイ?」


「いやー君、よくワレ生きてるって分かったね!」


お棺の中から少年が出てきた。


ミンはその小柄な少年をまじまじと見つめる。

「ワレ挑戦しにきた!!!!」と男の子は喋る。

「何に誘われて挑戦しにきたの?」

「騒がしい雑な音!!」

「…サワガシイザツナオト?」ミンは聞き返す。

その時、地上からまたあの音楽が流れてきた。

「あっそうだ。ごめんね。ミン、駆けていかねば!!あの楽譜、ナカちゃんから返してもらわねば!!」

すると少年は不思議なことを言った。

「あー。あの曲はもうなんの役にも立たないよ」

「……え?」



「ナカちゃん、かんちゃんのこと憎んでるだろうな〜」


少年は不気味な笑みを浮かべる。

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