第13話 新歓キャンプ 8

 シーンとした室内を、オレはゆっくりと動いた。


「このガキ、どこから、そんなもんを」


 入り口から入った中央にいる男が、半ば独り言で尋ねてきた。


 言葉は無視。


 オレは、両手を高々と差し上げて、ゆっくり歩いている。少しもためらわずに、一番偉そうな、そいつのところに真っ直ぐだ。


 ちょうど、万歳をしながら歩いてる感じになる。


 連中の目がオレに集まっていた。


 ゆっくりと、一歩ずつ、堂々と。


 青空を眺めているときのような、そんな澄んだ心を意識しながら、連中が何となく意識しているのが伝わってくる「リーダー」的な存在の目を見つめてる。


 バットは後ろにだらんと垂らしてボス風のヤツの目の前。


 戦意なんて全く見せず、ただ歩いて来ただけのオレに、ボスは明らかに戸惑った。


「おい、動くな、テメェ、何を ぐぎゃ!」


 問答無用でバットを振り下ろすと、派手に血飛沫が上がって、ボスが倒れる。


 駆け寄る手下。お、意外と慕われてるな。


「たいちょ、あ、お、親分、親分! しっかりぐぇえ!」


 駆け寄ってきた手下の後頭部めがけて振り下ろした。


 グシャっ!


 鈍い破裂音とともに、鮮血が飛び散った。


「ひでぇ、そこを狙うのかよ」

「こ、コイツ、下衆ゲスだ」

「仲間を助けようとしているんだぞ」

「しかも屈み込んでるところをやるか、普通」


 長物ヤリを持ったオッサン達が、話してる。そこ! 聞こえてるからね!


「てめぇ、ひきょ、ぐえぇええ!」


 血しぶきに驚いて横を見た男の顔を目がけて右手でバットを振り払った。にぶい感触。


「てめぇ、なに、イキがってるんだよ! 長生きできねぇ ぶほっ!」


 後ろで刀を抜こうとしたところへ左のバットで顔面に突きを入れた。


「ひでぇ、喋ってるところを」

 

 こんなところで長々と喋る方が悪いよね? 


「卑怯だぞ、てめ ぶほっ!」


 喋るんなら斬りかかってくれば良いのにな、と思いつつ、左手のバットで一突き。


 顔面だ。気絶はしないけど、鼻を潰されれば、かなり強い人間でも、少しの間無力化する。


 同時に、後ろも見ずに叫んだんだ。


「戦略研! アナグマだ! ただちにぃ~ 動けぇえ!」


 よし、これでいい。後ろはトビー達がやってくれる。


 穴熊というのは、将棋の基本的なコマ組みのひとつ。を片隅に寄せて、ガッチリ守る。


 守るべき人を間違えることはないだろう。


 守備的に見えるけど、防御さえ固めてしまえば、心置きなく戦える陣形。


 これって、完成しちゃえば「攻撃したい放題」なんだよね。


 後ろがザワつくのを感じとった瞬間、オレは金属バットをむやみと振り回した。


「オラ、オラ、オラ、オラ! オラァ!」


 デタラメに振り回して威嚇しておいて、正面に打ち掛かるフリをして、さらに牽制だ。とにかく、目を引きつけなきゃだ。


 注目が集まるほど、被害が少なくなる。


「オラ、オラ、オラ、オラ! 掛かって来いよ! クソ虫どもが! おまいらの雇い主は、こんな腰抜けに、良く金を払ってるなぁ」

「この野郎、言わせておけば」


 ぶぅーん


 当たらなくていい。


 だけど、目の前で金属バットがスイングされたら、そうそう飛び込めるものでもない。


 この世界の剣術は「重い剣」を前提に作られているから、高速で動き回る軽い「剣」を相手にする練習なんてしてないんだよ。


 空振りしても、全く体勢は崩れないからね。


 そして、連中が居ついた瞬間を狙って、小手!


「オラァ!」

「ぐわっ!」


 よし、右腕粉砕。


「このガキ!」

「油断するな、こいつ、デタラメだけど、ヤルぞ」


 左側の長物三人はちょっと厄介かな。


 って、デタラメ、言うな! オレだって恥ずかしいんだい!


 ともかく長物三人組には片手でスイングを入れて牽制しつつ、本命はお前だ!


 右側の男!


 ガキーンと金属音。剣で受けられた。


 チッ、手が痺れるじゃん。


 あっちも刃こぼれしたみたいだけど、こっちも凹んじまった。


 即座に、バットを投げつける。


「く、そうはいくっ、ぐわぁあ」


 避けて体勢が崩れたら、当然、狙うに決まってるじゃん。バカなの? 遠慮無く顔面攻撃。


 さっき、ボスに近づきながら、いくつか気付いていたんだよね。


『コイツら、妙に統率が取れてる。それに目的はだろ? しかも殺しじゃなくて誘拐だ。めったやたらに殺そうとしてない』


 開口一番「獲物がある」という言い方をしていた。無意識の中で、目的に「連れて行く」があった可能性が高いよ。


 そして連中の「戦闘配置」が綺麗なんだよね。


 オレから見て(入口側に向かって)左に6、右に6と6。一番右奥に一人いるのは、奥側6人を指揮する役目だろう。


 連中が右に厚めの配置をしたのは、先生方がそっち側に集まっているからだろう。


 ボスのいた真ん中は十人くらいけど、後ろの二人は退路確保役だ。ボスの横にいた二人が左右の六人を、それぞれ指示している。


『コイツらは軍みたいな組織で訓練された連中だ』


 こっちの世界の軍隊は6人で1チーム。そこに先任のベテランが付いて、5班編制で小隊となる。


 要するに、今回の「オリエンテーリング」でのグループの組み方と同じだよ。


『夜盗っていうか、山賊みたいな連中はもっとバラバラにポジションを取るし、勝手に攻撃をし始めるもんね』


 こいつらはオレが近づいても、命令が出るまで見守っていた。


 ボスがやられる瞬間まで動かないというのは、統制が取れている証拠だ。ボス付きの男がやられた瞬間、その部下とおぼしき側からの攻撃が始まったのは、無意識のうちの「復讐」なのだろう。自分の班のリーダーがやられたから自動的に反撃モードになるって感じだ。


 逆を言えば、それ以外は攻撃をためらっていた。


 それは「命令があるまで勝手に攻撃しない」という指示が出ていた可能性が高いってことだ。しかも、命令を守るという基本を持っている軍隊組織が相手。


 この辺りにつけいるスキがあった。


 とにかく時間を稼ぐことだ。


 もう一息。


 オレは腹から声を出す。


「ちぇすとぉおお!」


 示現流は学んだことが無いけど、この叫びは一度使ってみたかったんだよ。


 気合いを入れた。


 振りかぶると見せかけて目の前の男の顔面に、またしても片手突きを入れた。


「ぐわっ」


 鼻が潰れたら、少しは動きが止まるもんね。


 そこから、わざと二歩下がって「」を取ったんだ。目的を勘違いするなよ? 一人で、何人も倒せるわけが無い。必要なのは時間だ。


「おーい、、隊長をやられたらヤバいんだろ! 任務失敗だな」


 わざと、のんびりした大声を出したら、とっさに顔を見合わせた。


「ち、ちがう、隊長じゃない、親分だ!」

「あ~ らら。それ、余計だからね? 本当のチンピラ達なら『たいちょう』なんて言われても知らんぷりだろうに。わざわざ否定しちゃった、君ぃ」


 バットでそいつを指し示す。


「語るに落ちるって言葉知ってる? 君が否定しちゃったってことは、ボクたち組織ですぅ~って告白しちゃったんですけどぉ。わぁ~ 任務失敗な上に、身バレしちゃいましたね? 後で報告されちゃいますよぉ」


 そいつが、チラッと、横の男をみた。


「あ、君が先任指揮官ってわけね」

「ち、ちがう。我々は」

「あ~ また失敗!」

「なんだと?」

「チンピラが、われわれはぁ、とか言わないんですけどぉ、バーレ、バレ、バーレバレ、バレちゃったねw」

「て、てめぇ、ほざいているじゃねーぞ」


 ふふふ。煽り耐性が弱いね。って言うか、こっちの世界の人ってネットやってないもんね。


 口をとんがらせてとか言っても通じないのは難点だな。


 と言いつつ、次の手だ。まだかな? 確かめたいけど、振り返ってしまうと、連中が「本当の目的」を思い出しちゃう可能性があるもんね。


 とにかく、連中のヘイトを集めるんだ。


「おい、動くなよ」


 さっきと一変させて冷たい声。顔を回してねめつけながら、まだわずかに動いているボスを踏みつけた。


 小さく呻いたボスの背中をグリグリって、踏みにじる。


 あぁ、気分は悪役!


「て、てめぇ!」

「動くなよ?」


 ここは、笑顔を見せてみようかな。ちょっとあごを上げて、冷たい笑顔を演じながら、ゆっくりと連中を見渡した。


 よし、よし。あっけにとられてる。


「良く見ろよ。オレの足下に隊長がいるんだぜ? お前達が一歩でも動いたら、怖くてふるえちゃうだろ? こんな風によっ!」


 バキッとバットを振るった。


「うげっ!」


 わずかに身動きしたボスの左膝を上からぐしゃりと潰したよ。


「た、たいちょう!」

 

 あ、もう隠す気ないのかな? それとも、バレても良いって?


「動くなって言ったよな? おまらが一歩でも動いたら、次は、こいつの頭を潰す。簡単だぞ? 試してみるか? 隊長さんの頭が潰れたところ、見たいよな? あぁ、その前に、こっちの男、コイツの手でも潰しておくか」


 グシャ


 両手でバットを縦に打ち込んで、すでに屍となった男の手を潰す。


「ひでぇ」

「こ、この異常者めぇ~」

「なんて邪悪なヤツだ」


 あれ? 学校のゲストハウス襲撃犯に「邪悪」って言われてる~ オレって、マジ最低?


 いや、めげてる場合じゃないな。


 下ろしたバットの先端で、ボスの頭をコツンコツンやりながら「ほれ、ほれ、どうする? ほ~ら、動いても良いよ? 今度はボスの頭を潰せば良いだけだしぃ~」と挑発。


「くっ」


 束の間の膠着。ここで数秒でもいい、とにかく時間を稼ぐんだ。


「おまいら、さぁ。4班(24名)で入って来たってことは、入り口に2人いるんでぇ、外の見張りは4人ってことか?」

「な、なんでそれを!」


 あ~ コイツらバカだ。


 相手に総戦力を教えてどうするんだよ。そこは無視するところだろ?


 そう思いながら、チラッと外を見たけど、中の様子をうかがう顔はなかった。


 建物の外周で、まだ見張りを続けているのか。それとも、そろそろ、くれてるのか。


 頼むよ。頼む、そうであってくれ。


 もうちょいか?


 今度は、右側の男。


「危ない!」


 オレは驚いたフリをして、一番手前の男の「後ろ」に目線を送ったんだ。


 瞬間、その男は、釣られて振り返った。


 はい、アウト!


 遠慮無く、よそ見した男の頭を叩きつぶした。

 

「ぐぎゃ!」


「こ、こいつ、マジで、ひきょ、ぶぎゃ#$”%&」


 よそ見をしてくれたのなら狙わないとじゃん。横の男がビビったところをさらになぎ払ってあげたよ。


 お~ やっぱりバット最強! 


「オラ、オラ、オラ、オラ! 掛かって来いよ! おまいらの隊長の頭か? それとも手から順番に潰すか?」


 ブンブンブンと、バットを振り回して、目を引きつける。


 いや、バット最高!


 軽い、速い、硬い!


 連中の半分以上が持ってる山刀マチェットは、分厚い金属でできた1メートルほどの湾曲した武器だ。


 肉厚の金属で頑丈だが、その分、振り回す衝撃は重くなる。まともに打ち合ったら重みで負けるよ。


 こっちはスピードで勝負。致命傷を与えるのは難しいけど、時間を稼ぐなら、コイツで十分。


 あ~ そろそろ、手がなくなってきたぞと思った瞬間、トビーの声が聞こえた。


「ヤグラ 完成です!」


 将棋の基本的なコマ組みの一つ。


 飛車や角と言った大駒を使えるようにした陣形だ。


 穴熊で、ヤグラなんてないけど、よーするに暗号だよ。こちらの「最大戦力」が使用可能になったってね。


 飛車・角の出動だ!


 ガキーン、ガキン、ガキンと音がした瞬間、ほぼ同時に敵がやられる声が響いたんだ。


「わっ」

「ぎゃっ」

「ぐぇぇ」


 ふぅ~ やっとウチのが使えた。


 王立学園には「武術師範」がいるんだよ。各騎士団の武術指南役が交代で務めることになっている。当然、それぞれの騎士団で一番強い男だ。


 そのうちの一人が、近衛師団から来たハンス先生だ。


 やっと金属バットが届いたんだろう。


 何しろ「騎士団」に武術を教えてるんだよ?


 武器さえ手にすれば、事実上、無敵。


 ぐはっ

 わっ!


「こいつ、つえぇぞ!」

 

 あっと言う間に、右奥の6人が片付いたらしい。


 そして、戦力はもう一人。


 風のようにオレの横を走り抜けて、正面の敵と切り結ぶアルバート先生だ。元騎士団の上級騎士。剣術だって「腰さえ良ければ」だけど、まだまだ超一流なんだよ。


 ウチの大駒が暴れてしまえば、剣と剣で負ける目はない。


『ってことは、必然的にオレの相手は、長物のみなさんなわけだ』 


 躊躇している余裕はない。


 もちろん、バットで「槍」に向かっていくのは無謀過ぎ。


「出でよ、紙テープ!」


 びよょよよよ~ん。


 ポケットの中には、昔、文化祭で使った「紙テープ」が2本。5本セットで買った残りだ。体育館のライブに3本投げたんだよね。2本は投げ損なってゴミ箱に入れたっけ。


 オレの青春の思い出だ。


 え? だって、ボーカルをしていたのは、当時片思いだった子。紙テープは見事に、その子に掛かったんだけど、それをベースがパッと払ってる姿を見て「あ、なんだよ」だった。


 だって、その子がベーシストを見る目が舞台の上だって言うのに、ハートマークだったから。


 くそ! オレの青春を、かえせぇえええ!


 しゅぱー


 空中を回転しながらアーチを掛ける紙テープ。


 オレは無害だとけど、相手は知るはずがない。


 そもそも、槍の類いの長物にとって網とか紐は天敵なんだよ。絡んだらヤバいでしょ?


 槍使いの本能だろう。とっさに避けようとした。


 もう、それだけで十分だった。


 ぎゃぁあああ!


 お、武器も長いけど、悲鳴も長いんだ?


 ハンス先生は、恐ろしく強かった。


 ホンのちょっとのスキだけで懐に飛び込める。


 後は相手から奪った山刀マチェットで、文字通りの瞬殺。


『よし、後は』


 入り口のところで見張っていた二人だけ。


 目が合って、ヤツらは逃げ出した。


 でも、飛び出した瞬間、見えない何かに首から引っかかって崩れ落ちたんだ。


 そこに素早く、アルバート先生が、ジ、エンド。


 良かった。やっぱり来てたか。


 倒れた二人の横まで行って、何もない空間に向かって声を出したんだ。


「ご苦労。ショウ・ライアン=カーマインである」

「面目ありません。外の見張りだけは片付けました」

「良い。見張りを倒しただけでも手柄である。お前達の仕事は撃退ではないのだ。中のことに責任などない。それよりも、これを持っていけ。スコット家の家長からの命令書だ。我が家に協力しろと書いてある。近くにスコット家の者がいるはずだ」

「御意」

「そこと協力してって言うか、任せてしまえ。ここをしている人間を片っ端から捕らえるんだ」


 一瞬、外の空気が戸惑った。


「既に内部は制圧済みだ。ハンス先生もいる。それよりも監察役を捕まえて吐かせるほうが重要だ」


 懐に入れておいた、小さな手紙を入り口の「闇」にハラリと投げ込むと、空中でキャッチされて、すぐさま消える。


「任せたぞ」


 外の気配が消えた。


 どうやら、行ったらしい。


 伯爵家の「影」の者だ。


 ロイヤルガードがウヨウヨしている間は近づけなかった。やっと隙間が空いて、ここに来られたんだろうけど、隊となっている軍との戦闘は本職ではない。ヤキモキしていたはずだ。


 そして、最後の「首つり」は、以前に渡した「テグス」を使った仕掛けに違いない。透明で強力な糸を首の高さに張っておけば、予想しない限り避けるのは無理なワナとなる。


 ウチの影の者達って釣りが趣味じゃなかったんだね。


 ふぅ~


 ともかく、防衛は成功した。


 ケガ人は、無しだよね?


 クルリンと振り向くと、全員の視線が集中していた。


 あ……


 やっちゃいました?


 そして、ブルーのドレスメリッサ赤のドレスメロディーがオレに飛びついてきたのを両手で迎えたんだ。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

作者より

オラ、オラ、オラ、オラ、の回でした!

戦場は池袋西口の公園? それとも歌舞伎町? って感じですよね。

それにしても、主人公が襲撃者を人質で脅すw

タグをつけてませんけど、ひょっとしたらドクズ系主人公なのかも。

あくまでも時間稼ぎのためです。ハンス先生にバットさえ渡せば、何とかしてもらえるとわかってたんですね。え? 人任せにするな? 貴族は下々に働かせてのがお仕事なのでw


 ちなみにオレンジ家の「影」の人達は、自分たちの力量では無理だと思って、内部には手を出せませんでした。最後のシカケは、ショウ君から以前出してもらった「釣りセット」から外したテグスを使っています。自分たちの力量に見合うことしかやらないのも、影の仕事をするものの鉄則です。玉砕よりも、ミエやプライドを捨てて「任務達成」を優先しました。これが「影」のやり方です。 


みなさま★★★評価へのご協力に、とっても感謝しています。

本当にありがとうございます。

お手を煩わせていただいたおかげで、順位アップ!

作者のやる気は爆上がりです!

応援してくださるみなさまに作者は大感激しております。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 


 


 


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