本当に生きていてもいいですか?

こた神さま

第一章 壊れていく



元々、そこまで明るくなかったかもしれない。


お前はダメな子だ。


ブスだし頭も悪い、何の取り柄もない。


優柔不断で、泣き虫で、イライラする。




いつも、そんな風に思われてる気がした。


小学校も中学校も高校も、ずっとイジメられてきて、社会に出て、自分を変えたくて、いろんな職業につき、自分なりに努力もして、ほんの少しだけ、仕事にも自信がついてきて、そんな時に、そんな些細な自信さえ、無くしてしまうような出来事があり、私は、動けなくなった。




ー鬱の始まりー




私は、人が愛せません。


誰かと居ても、特別、楽しいなんて感じないし、それでも一人で居るのが寂しいから、とりあえず側に居る。


そんな私だから、誰からも愛されません。


友達だって、一人もいません。


だけど、それでも今は、その状況が少しだけ、心地良い。


気を使う事もないし、傷付ける事も傷付く事もありませんから。


退屈だと思う時もあるけれど、そんな時は、外に出て、誰でもいい、コンビニの店員さんでも、バス停でバスを待つ御老人でも、近所の方でも、一分程の時間でいいから、少し挨拶すればいいだけ。


もう、そんな日常を10年以上も続けています。


いい加減、元気を出して、前を向いて歩きたいけれど、動けません。


また同じ事の繰り返しかもと思うと、動く事が出来ません。


今までも、崩れそうな自分を奮い立たせて、やり直しをしてきたけれども、何故だか上手く出来ません。


元々、人間嫌いだったのに、ますます、それが酷くなってきたようです。


そんな自分が嫌で、何度も死のうとしたけれど、何度も失敗して、死ぬ事さえ許されないのかと思っています。


甘えだと言われれば、それまでだけど、多分、病んでる人にしか分からない事なので、変に言い訳もしたくありません。


もう救急車のお世話になるのもなんですから、今は、この状態を保っているだけです。





私って……本当に生きていてもいいですか?





こんな事を問いでも、きっと生きたいなら生きればいいし、死にたいなら死ねばいいと思われるだけですが、まぁ、愚痴と言いますか、ほんの少しだけ、話を聞いて頂けると嬉しいかなと思います。

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