第15話導き出したエンドロール

その日の午後三時……、天城·浜野·渡辺の三人は性も根も使い果たし、デスクの上で力尽きていた…。

「おーい、みんな。大丈夫か?」

沙奈部長が声をかけた、三人はムックリと頭を上げる。やつれた顔が三人の疲れを証明している…。

「…すいません、沙奈部長。」

「みんな、もう一踏ん張りだ。絶対に作品を書き上げてみせろ!」

沙奈部長の励ましを受け、三人は話の先を進め始めた。

「…この先なんだよな、トビラの向こうには楽園があって、みんながのびのびとした安泰を手に入れた。」

「だけど楽園には一つだけ無いものがあった…、それはワクワクするような行動力と刺激。それはとても大切なものだった…。」

「それに気づいた子どもは、楽園の固く閉ざされた出入り口を抜け、元いた世界へ帰り着く…。」

三人の脳内ビジョンが、今直列に繋がり新たなアイデアを描き出した。

「見えた…!」

「あぁ、ぼくにも見えた。」

「おれも、これなら…!!」

そして三人は、脳内ビジョンで掴んだアイデアを文章にしていった。

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