第14話もがけ作家よ

浜野の言葉に吹っ切れた天城は、共作に打ち込んだ。

「もう逃げない……、何があっても!!この筆を止めてはいけない…!!」

一度夢見た作家としての理想、それを叶えたければ今目の前にあることに集中して書き続けろ…!

自分の心に厳しく呼びかける天城、その姿に沙奈部長は心なしか驚いていた。

「これはすごい……!こんなに集中している天城くんを見るのは初めてだ!!」

その光景に、みんな心なしか驚いていた。

しかしそれでもスランプの壁は、最後に立ちはだかる…。しかも今度は天城だけでなく、浜野と渡辺もだ。

「ここの展開、どう進めたらいいんだ…?」

「やっぱり、恋愛っぽく…?」

「バカッ、ここで冒険が終わるんだから、もっとこうして……」

出版までの期日は確実に迫ってきている、果たして彼らは作品を完成させることはできるのか…?



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