第12話新たな展開

天城は昨日の一件から、より気合を入れて共作に励んだ。

「いやぁ、天城くん。やる気満々だね」

「えぇ、普段とは見違えたほどの気合が入っています。一体、彼に何があったのでしょうか…?」

沙奈部長と理真は天城にとても感心している。

そしていよいよ、共作も大詰めを迎えた。

「さぁ、いよいよここの展開だね。天城くん、どうかな?」

沙奈部長が呼びかけると、天城は呆然としたまま筆を止めていた。

「おーい、どうした?」

天城には最悪の事態が起きていた…、突然来るスランプだ。

「えーっと……、ついに目的の島に到着した主人公たちは…。」

「おーい、大丈夫か?」

「えっ、あぁっ!大丈夫だよ…。」

「沙奈部長、ここはおれにやらせてもらえませんか?」

「浜野さん…、わかりました。天城さんを手伝うという風でいうならいいでしょう。」

「ちょっと、こっち来い…。」

浜野は天城の手を引いて部署から出た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る