第7話凍てつく対抗心

ガストにて周藤佐野すどうさやと出会った天城は、とても感激していた。

須藤は今アニメ化が期待されている『十二支兄妹じゅうにしきょうだい』という作品の原作者で、天城も文庫全シリーズコンプリートしているほどのファンだ。

「おれ、十二支兄妹全シリーズ持っています。いやぁ、素晴らしいですね〜」

「フフ、ありがとう。彼は児童部の新入りなの?」

「はい、ぼくたちで共作を作成しているところなんです。」

愛想良く接する渡辺に対し、浜野は須藤に敵意の視線を向けていた。そして浜野は冷徹な声をだした。

「おい、冷やかしに来たのなら消えてくれ。」

その声に全員が凍りついた……。

「ちょっと、浜野さん……!須藤さんになんてこと言うんだ!?」

いきり立って浜野につかみかかろうとする天城、彼をなだめながら須藤は言った。

「ごめんなさい、気まずくして…。失礼するわ」

須藤は申し訳なさそうなことを言いながらも、あまりそう思ってない口調で言いながら去っていった。

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