第6話ガストにて

共作に向けて筆を走らせる天城と浜野と渡辺、しかしなかなか思うようなペースで筆が進まない。

「この部署の存続は、あなた達にかかっているのよ!速く完成させなさい!」

理真に急かされ急ピッチで進めるも、思うようにいかない。

ようやく昼休憩の時間になり、三人は昼ご飯を食べに向かった。

「よし、昼めし食べようぜ〜」

「……悪い、おれと渡辺はガストでいいか?」

「えっ、それじゃあおれも……」

結局、三人は会社近くのガストに入った。注文を終えると、天城は浜野に質問した。

「二人は社食をあまり食べないの?」

「食べないというか、みんなにヒソヒソされるのがイヤなだけだ…。」

「前は社食も普通に食べれたけど、落ちぶれてからはコンビニ弁当かガストさ。」

それほど児童小説作品部は居場所がないのか…。

天城が驚いていると、席の横を黒髪のショートヘアーの女性が通りかかった。

「あら、お久しぶり。」

その姿を見て、天城は驚いた。

「あなたは……周藤佐野すどうさや先生!」



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