第4話結婚
清水と池田は、その後2年間付き合い、1年前から同棲し始めた。
ある日、清水は彼女と映画を見て、高層ビルの37階にある、バーで2人はマティーニを飲んだ。
清水は、池田に言った。
「この2年間、とっても楽しかった。僕はあかねを幸せにする。僕と結婚してもらいませんか?」
池田は、一瞬だまり、
「こんな私でよければ、お願いします」
返事した。清水は、
「実は、これ持って来たんだ」
と、ポケットから小箱を取り出した。
そう、婚約指輪だ。
緊張した、清水はその小箱を床に落っことした。
小箱はコロコロと転がる。
清水は顔を真っ赤にさせて、
「ご、ゴメン。これっ」
と、指輪を渡した。前々から指輪の号数を聞いていたので、間違いは無かった。
早速、清水の地元の九州へ婚約者を紹介し、また、池田のご両親に挨拶した。
結婚式は、2人だけで海外で挙げた。
2ヶ月後には、あかねは妊娠した。2人は、ハイタッチして喜んだ。
そこまでは、幸せだった。
相変わらず、週3回は朝から翌昼まで働いた。帰宅しても、眠れない。
回転寿司屋で瓶ビールを飲んで寝ようとしたが、眠れない。
焦った、清水はこっそりと心療内科を受診した。
「不眠症」と、診断され睡眠薬をもらった。
しばらく、安定した睡眠を得られた。しかし、それは3ヶ月も持たなかった。
そうこうしてるうちに、あかねは臨月期を迎えた。
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