第三章「放課後クラブ活動」

第十二話「クラブ所属へ」

「カルロ様、今週末のクラブについてユリアーネ様から課題が」

昼休み、クラスメイトのルベッカに声をかけられた。私は差し出された用紙を受け取り彼女に礼を言う。

「ありがとう」

「いえいえ。では失礼します」

「なんの課題?」

ルベッカが去ったのと入れ替わるようにしてやってきたティーナが尋ねてきた。

「文芸クラブの課題。お題に沿った物語を書くの」

「ふぅん。アタシもどこか入ろうかしら」

「えっ?」

それを聞いた私は驚いてまばたきする。

「何よその反応」

「まだクラブ入ってなかったの?」

ティーナはその問いかけを肯定するかのように頷く。

「ええ。だっていろいろと忙しかったんだもの」

「あー……」

理由に納得してしまう。恐らく彼女、リリアを陥れるための裏工作や気に入った殿方と話すのに時間を使っていたのだろう。前者はもうやっていないと思うけど、後者はまだ普通にやっていそうだ。なんか光景が想像できてしまった。

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