水天
それから少しして、ムクは立派な青年になっていた。しかも、何と言う事か。あのムクが村のある部隊を率いるようになっていたのだ。
別段彼に何か変化があったと言うわけではない。あの日からほとんど毎日、木の実を取りに駆り出される時期以外はいつも社の辺りの森で私達はあの金輪、戦輪の使い方の練習をした。二年ほど練習をすると随分その精度も上がりそれなりに太い枝なら狙った枝に必ず当てられる程度になっていた。
その後で村でも戦輪が徐々に広まり出したらしく、ムクも鍜治場のナガスネから戦輪を渡された。その戦輪は私に収められたものよりも僅かに軽く、偏りもないのでとても投げやすかったそうだ。彼の見せた第一投は誰よりも鋭く、正確に的を切り裂いだ。数年にわたる修行の成果だろう。
しかし周りの村人から見ればそうではない。普段はのろまなあのムクが、戦輪に関しては類稀なる才能を有しているように見えたのである。どうしてそんなにうまく飛ぶのかだとか様々問い詰められたらしいが私に口止めされていたのを守りはぐらかし続けたらしい。結果周りからは天性の才能に違いないよう見えたと言う訳だ。
これはいよいよ凄い奴だという事でムクは軍に新設された戦輪部隊の長を務める事となった。
「まあ長と言ってもそんなにやる事ないんだけどね。的を集めてくるのが一番大変かも」
だが最近は目立った戦もないので実際にムク達の戦輪部隊が陽の目を見た事はなかった。
湖のほとり。夏の日差しに耐えかねて鳥たちが水浴びをしている横で、私は随分大きくなったムクと並んで座っていた。村からは少し離れた所でそうそう村人も来る場所ではない。
「でね、うちの部隊にお面を配ろうと思うんだ。葉っぱとかを組み合わせて作った」
青年が言う。
「お面? 何のために?」
「ほら、敵が来た時にさ、森の奥からお面をかぶった人たちが現れたら怖いじゃん?神様の怒りに触れたのかと思って帰ってくれるかもしれないしさ」
「狸とか栗鼠じゃないんだから」
笑いながら返す。まあでも確かに怖いかもしれない。森から一様に人のものではない顔をした部隊が現れる……いや、全部を知っている側からしたら面白い事この上ないのだが。
すると後ろから颯々と軽い足音がした。村人だろうか。ムクは湖を眺めているふりを始め、私は村人の邪魔にならないようにその進路から距離を取ろうとする。しかし、
「ああ結構。成程、君がムクか。それで君が……ここの神だな」
「!」
私達は一様に驚愕の表情を浮かべ来訪者に振り向いた。私の事が見えるのか。見ると、この辺りでは見ない雲の流れるような衣に白く長い髪。そして鹿のような角を持った清廉たる女性。私は合点がいった。神。この辺りで見た事はないものの、目の前にいるこの女性はどこかの神に違いなかった。
女神は足を止めると手を合わせて私達に礼を取った。この辺りでは見慣れない礼儀のようだ。
「お初にお目にかかる。私は水天。少し前に遠くの地から隣の村に流れ着いた者だ……いや、水の流れを辿って来たと言うのが正確かもしれない。この度は隣人に挨拶の一つくらいはしておくべきだろうと思い伺った次第だ」
「……僕の事を、知っているんですか」
ムクが問う。彼女は確かに彼の名を呼んだ。戦輪部隊の長と言うものはそれほど名の知れるものなのだろうか。
女神はなんでもない事のように飄々と答える。
「当然。この村に神や精霊を見る事の出来る青年がいる事は知っていた。先だって『流れを辿って来た』と言ったがその流れは君の生み出すものでもあるのだ。細かい説明が必要かな? いくら神を知っているとはいえ、理解するのは難しいだろうけど」
「えっと……いえ、大丈夫です。って事は色んな土地の神様にとって、僕は有名人って事ですか?」
水天はぱちりと瞬きをして答える。
「残念だがそうでもない。神の見える人間と言うのは確かに地域単位では珍しいかもしれないが、広い目で見ればそこまで珍しくもない。それに全ての神が君を感知できると言う訳でもない。私が君を見つける事の出来たのは」
彼女は言葉を切って水浴びをしていた水鳥に向けその左手を伸ばす。すると見る間に鳥の周囲の水が何かに引っ張られるようにして新たな泉がまた一つ湧き出すように盛り上がり、盛り上がってできた水の壁はどんどん大きくなってついには鳥を呑み込んでしまった。
ムクが驚きの声をあげる。私も声こそ出さなかったが彼と同様だった。彼女は水を操った。人には見えない力だが、神である私にはその力の向きが明らかに不自然な動きをした水の塊に向けられていくのを見ることが出来た。
水鳥が一旦は呑み込まれた水の下からあわただしく空へ向かって羽ばたいていく。するとその後には一つの形を持った水の塊が、さっきまで水浴びをしていた水鳥のような恰好でその湖面に留まっていた。水天が左手を下ろすと鳥の形をした水はたちまちその形を喪い元の湖水に戻ってしまった。
湖面が何事もなかったかのように凪を取り戻す。彼女は言った。
「私は水の神、仏、あるいは精霊。ある程度なら水を操る事も出来るし、水に映るものであれば大体の物を見る事も出来る。見るとは言わず知覚する程度のものだが。私が君を知ることが出来たのはこの権能によるものだ。そこまで警戒する事はない」
すると今度は私に対して向き直る。透き通るような黄の目。見透かされたような、と言うのはこの事を言うのだろう。
「ミシャグジ。それが君の名だね?」
私は気圧されるようにして頷いた。確かに村人たちにはその名前で祀られているが、会話の中では余程「姉ちゃん」の方が私の名前らしかった。
「山の神、森の神、川の神、湖の神、戦の神、稔の神、石の神……ふむ、まあ唯一神的なものか。だがその権能はそこまで強くないな。一つ一つを強力に司ると言うよりも広く薄くと言う訳か」
彼女はそうぶつぶつと呟いた。正直な所彼女の言う意味はよく分からなかった。私は私だ。山の神だなんだと言われたような覚えはないし、当然そんな自覚もない。水天は、今度は明らかに私に向けて言葉を発した。
「ところで君、未来を見る事は出来るか?」
私は回答に窮した。
「未来?未来が見える神や人がいるの?」
「……やはり知らないか。いる。少なくとも私は見える。いやすまない、自慢をしたいわけではないんだ。むしろそう……ムク、私からの忠告だ。君の言っていた木の葉の面、それを次の稲が実るまでに作り終えると良い」
彼女の言動はどうにも取り留めがなかった。水天はそれを補う様に言葉を続ける。
「次の冬、西から大和の軍勢が来る。とは言えそこまで大軍でもない、守り切るのは十分可能だろう。ミシャグジ、君も一応戦の神であるならば心構えをしておくと良い。私も隣村に祀られる身だ、君達の危機は我々の危機をも意味する。協力して大和を打ち払うのだ。私に未来が見えるのは言った通り、敵の動きはあらかじめ君たちに教えられる」
「……いきなり現れておいて、未来が見えるとか何とか云うのを信用しろって?」
少し言葉が鋭くなってしまった。気圧されるばかりで少しやり返してしまったのだ。だが水天はこれも水のように受け流す。
「当然の疑問だな。だが用心しておくに越した事はないだろう?私が君達を欺きたいのであればこんな事は言わず、却って油断させるような言動を取るはずだ。西からの敵に対し防衛を固めさせるのでは、当然私達の村が君達を攻めるにしても困難になる。それに私は流れ着いたばかりの身だ、突然土着の神に襲い掛かるような真似は身を亡ぼすだけだろう」
今度こそ返す言葉はなかった。ムクはただ不穏な雰囲気を務めて出さないようにしながら西からの襲撃に備えるよう村の防備を整えるしかなかった。
◇
そうして水天の予言した次の冬が来た。戦輪の教導を続けるムク達のいる兵営に一人の村人が走って来た。
「大変だ!西の路からどこかの軍勢がこっちに真っすぐ、手に槍や弓を持って向かってくる!村を潰しに来るつもりだ!」
兵営はたちまちのうちに騒然となった。しかしその中でただ一人、ムクだけはとっくに心構えを決めていた。彼は浮足立つ自らの部下たちに向けて号令をかける。
「整列!」
氷を弾くような緊張が漲り、部下たちはその言葉に意識を新たにしたかのように長方形の列を組む。その姿を見た周囲の他部隊員たちの動揺も潮騒のように引いて行った。
ムクは列が整えられたのを見ると指揮官としての役目を全うせんとした。
「僕達は森に陣取る。西の軍勢は路を進んでくるから、相手はそれに沿い森に対して斜めに進路を取るはずだ。その空いた側面に戦輪を投げ込む。殲滅の必要はない!けれど森におびき寄せられるようなら寄せて叩く。各自例の面を用意しておくんだ。準備が整い次第出立する!」
ムクの率いる戦輪部隊は号令一下、応と小気味良い返事を返し兵営は再び騒然とした。
×
「偵察兵からの伝達です。道中敵影なし。既にこちらの動向は伝わっているものと思われます」
騎馬した大和の将はその報を受けて考えをめぐらす。腰元には遠く宮城に座す大王より賜った青銅の剣が揺れていた。
「敵影無し……村人もか」
村人も、と言うのは鎧を着ていないものも含めてと言う意味である。伝達兵は頷く。
「は。畑の方にも人の気配はなく、どこかへ隠れているものと思われます」
「ふむ……奇襲でも仕掛けてくるか?」
「下らぬ思慮ですな」
将の後ろから同様に騎馬した、しかし将とは対照的に全く甲冑を身に着けておらず高級そうな青色をした絹の服を纏う男が口をはさむ。明らかに戦を知らない出で立ちながら貴族は将へ意見する。
「いくら敵地と言えここはまだ境と呼ぶに足る程の辺境。毛野の王とてこんな所まで防衛の目など張り巡らせてはおらぬでしょう。村人たちは東の方へ逃げたに違いありませんぞ」
「しかし逃げ足が早過ぎはしませんかな、閣下」
貴族は小馬鹿にしたように言う。
「そこが奴らの幼稚さよ。村を焼き払う暇もないほど慌てておったのであろう。堂々と入り我が大和の領としようではないか」
最後の言葉は後ろに並ぶ兵たちにかけた言葉だった。兵たちは応とそれに笑いながら答える。将は何か不穏なものを感じ黙りこくっていたが、しかし貴族である後ろの男へあからさまに手向かう訳にもいかず馬を進めるほかになかった。
そうして彼らが道に従い進路をやや斜めに取り森を迂回しようとした時だった。フォンと言う音と共に、
「がァ!」
軍列の後部から声が上がった。
「どうした!」
将が叫ぶと、
「奇襲!奇襲―!」
「!」
ガン、と後ろの貴族に向け森から飛んできた何かを抜いた刀で叩き落す。それは鉄でできた輪であった。貴族は小さく悲鳴を上げ馬の上に蹲ってしまった。のみならずその声をいっぱいに震わせて叫び出す。
「ま、守れ!儂を守れェ!」
その言葉で兵たちが将と貴族の周りを固める。それが却って事態を悪化させた。軍が散開せず密集してしまったことで的を大きくしてしまったのだ。森から次々に飛来する戦輪の悉くが兵たちの鎧や肌を切り裂いていく。
これは拙いと将が叫ぶ。
「散れ! 弓兵は牽制を続けろ! 騎兵は森へ突撃! 追いすぎるな、攪乱出来ればそれでいい!」
(来た)
ムクの合図で部隊は戦輪を放ちながら森の奥へ奥へと退いて行った。敵の騎兵が木の陰から姿を見せると同時に部隊は投擲を止める。馬の足音が森に響く。ムクは手に汗を握った。すぐそこに敵がいる。
やがてそのまま騎兵と部隊は衝突するかと思いきや、彼らは目の前のムク達に気づかなかったのか、その脇を抜けそのまま森の奥へと入って行ってしまった。息をひそめていたムク達はほうと息をついた。
と、言うのも。戦輪部隊は皆ムクと共に作った木の葉で出来た大きな面をかぶっていたのだ。森の中において身を屈め、木々や落葉に隠れながら面だけが正面を向くようにしていれば騎乗した人間から彼らを見抜くのは難しい。何より戦場にあって身動き一つしないというそれ自体が数々の戦場を踏み越えた大和の兵にとっては全く想定外の行動であった。
そうして騎兵をやり過ごせば後は散開しながら徐々に残った戦力を削っていけば良い。ムクは騎兵が去ったのを確認すると、片手をあげて部隊移動の合図を出した。
「クソ!どこにもいないではないか!引き返せ、引き返せ!本隊と離れるのは危険だ!」
森を分け入った大和の騎兵部隊は半ば混乱していた。攪乱すべき敵部隊の姿がどこにもいないのである。馬よりも逃げ足が速いのなら深追いは危険、と思ったその矢先、
「その通り」
騎兵の一人の背に声がかかるや否や騎兵の首は体を離れた。どこにこれだけ潜んでいたのか、森の奥から奥から手に剣や槍を携えた兵士たちが現れる。ムクの指示で伏兵として置かれていた部隊の一つである。たちまちのうちに森は血に乱れ、刃のぶつかり合う音が木霊する。しかし小回りの利かない大和の騎兵部隊は森と土地を知り尽くす毛野の民にたちまち寸断され、余さず捕らえられるか殺されるかすることとなった。
一方で大和の本隊はと言えば、至る所から飛んでくる戦輪に苦戦する一方だった。矢であれば当たり所によってはかすり傷で済むものが、戦輪ではそうもいかず切り傷は負わずに済んだとしても質量に任せての打ち身は免れない。将は進路を出来るだけ南方と東方とを囲む森から離れた方向へ取るしかなかった。
「北へ進路を取れ!隊列を立て直す!」
その地点から北と言えば村に向かって左側、聳える峰の丁度陰になる辺りである。森はそこまで届いておらず、戦輪は届かないと踏んでの判断だった。
ようやく本隊が山の陰に隠れるころには部隊は当初の三分の二程となっていた。しかも騎兵部隊と再合流の目途もなく、戦力上の喪失は遥かにその数を上回っている。貴族が怒りに身と声とを震わせ半ば半狂乱で叫び出す。
「どうするのだ! このままではおめおめ都へも帰れぬわ!」
「お黙りあれ‼」
将は貴族を一喝する。あの時己の直感に従っていればと言う後悔の念が鎌首をもたげて仕方がなかった。しかしそこは流石に歴戦の将である。理性の部分はしっかりと次の策を練り始めていた。
相手の策はたかだか森からの奇襲一つだ。他に策は今の所見当たらない。兵の練度はこちらの方が上である事に疑いはない。正面戦闘であればこれだけの人数でも十分に打ち負かす事は出来る。であれば、
「枯草を集めろ。火を焚く。持ち運べるように木の皮も用意しろ」
森を焼く。蓑に隠れた虫を追い出すように。幸い風は山肌を吹き降ろしておりここは風上に当たる。森の中にいるであろう戦輪部隊を炙り出した後で落ち着いて村の攻略にかかれば良い。
その時である。にわかに空が曇り出したかと思えば途端湖をひっくり返したかのような雨が降り出した。兵たちの間に動揺が走る。それにとどまらず次いで風向きが急に変化し隊はたちまち暴風の風下に立たされる事となった。当然火は付くことなく、ついたとしても自らのもとに返って来るだけなのは明白だった。
将は背筋を何か冷たいものが這い上がってくるのを感じた。あまりにも出来過ぎている。我々に不利なように状況が変化しすぎている。
ひょっとしたら。
(俺は、この土地の全てを相手にしていたのではないか?)
ド、と脇に立っていた兵士の首元に矢が突き刺さる。正面からではない。背面……山の上からの狙撃。
「大和の民よ! 早々裾を捲りて去れ! 汝が浄土は此処に在らず! 汝が神は此処に及ばず‼」
朗々とした声が響く。新手が彼らの背後、その山の上に立っていた。山を伝って来たのだろう。新手は彼らにまた高所を利用して矢を射かけた。将をはじめとする大和の兵たちは茫然自失となって声も出さずに這う這うの体で道を退いて行くしかなかった。
×
大勝利とあって村では大きな宴が催された。ムクは隣村から駆け付けたタルミと言う人物と杯を酌み交わしていた。山を越え大和の兵に矢を射かけた部隊の長である。
タルミは言った。
「いやはや、お前さんの戦略眼は素晴らしい。まるで敵がどのように動くか初めから分かっていたようだ!」
「いやいやそんな事は。運が良くて助かりましたよ」
まさかあなたの村の神様に教えてもらいましたとも言えないのでムクはそう言ってはぐらかした。
「しかし騎兵だけを突っ込ませたのは全くの愚策だったなあ。一丸となって進んでこられれば奇襲だけでは対処のしようもなかった」
「見た所相手に戦輪部隊はいませんでした。防衛以外には使いづらい武器ですし、そもそも相手はこの武器の存在を知らなかったのかもしれません。得体の知れない敵を相手取るならまずは最小限攪乱しようとするのは道理でしょう。ましてその姿が見えないとあれば奥まで入ってしまうのも当然と言うもの」
「ふむ、確かに。ま、お互い怪我がなくて何より。おっとまだ酒が残っておるぞ」
「ああいや僕はそんな……」
「なぁにを言うか、戦の大戦功者が誰より吞まずしていかがする」
宴会場から少し離れて私もまた、水天と共に以前奉納された酒を酌み交わしていた。眼前には初めて水天と会ったあの湖が広がっている。月が杯と湖面に落ち、天と地の境目がなくなってしまったかのようだった。
「ありがとう。あの雨、水天の仕業でしょ?」
ややあって水天が答える。
「私としても森が焼かれるのは問題だ。戦略的にと言うのもあるが、川も湖も森や山なくしてある事は出来ない。あの将が火を使おうと決めた時……あるいは火を使わざるを得なくなった時点で勝敗は既に決していた」
水天は一息に酌んだ酒を飲み干す。彼女の衣が風に揺れ、湖面の情景も相まって地上にありながらまるで空に浮いているかのようだった。
「それにこの戦の要はムクだった。私は彼らがどのように動くかを見るだけでそれ以上の事は出来ない。状況に合わせて兵を動かし、戦を勝利に導いたのは彼だ」
「今頃向こうでも褒めちぎられてるんだろうなあ。それにしても本当に未来が見えるんだ。ごめんね、最初は警戒しちゃって」
「当然の警戒だ。むしろ初対面で心を許すようなお人よしならこちらが警戒する……この場合『お神よし』かな」
「へえ、冗談も言うんだ」
「忘れていいぞ」
お互い顔を見合わせて、ある瞬間にフッと同時に笑い出す。笑いは火がついたように広がって、次第に遠くの宴の笑い声と溶け合っていくようだった。山と湖に穏やかな夜が降りていく。戦いの後だというのに、誰もが笑い合っていた。
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